アラウネさんの温室作り
寒さも少しずつ強くなってきたころ、アラウネさんの様子を見に行き、冬はどうしてるのか聞いた。
「私達は~、寒さにあまり強くないので~、暖かくなるまで地面に潜って寝ますね~。そのままだと~、枯れてしまいますので~。」
と言うアラウネさんを見ると確かに所々先っぽが枯れ始めていた。
「じゃあ、寒くなくなれば冬眠せんでええの?他の薬草も枯れずに収穫は可能なん?」
本来なら自然に任せるのがええんやろうけど、ビニールハウスなり温室が作れればと思ったので提案してみる。
「そうですね~。旬ではないので少し質は落ちますが~、収穫は可能ですね~。」
「ほな、何とか温室作れるか考えてみるわ。」
「ホントですか~。みなさんとお話しできるの大好きなんで嬉しいです~。」
「あ、そうそう。いっこ聞こうと思ってたんやけどアラウネさんの蜜って滋養強壮効果あるん?なんか色々精のつきそうなもん入ってるけど。」
「その辺は~、食事によって変わりますね~。多分ここの土の栄養が良かったのでそうなったんだと思いますよ~。」
元泥畑やったのに?美容成分が変化したんかな?知らんけど。
俺はジュンに透明な板はないか聞いてみた。さすがにビニールやプラスチックはないやろうからガラスでいけるか?
「ガラスの板はかなり値段は張るね。半透明でもいいなら角皮か石膏シートがお勧めだね。値段も手ごろだし、一応光も通すから。」
なるほどな~。まぁ、半透明でも問題はないか。作ってみて判断したらええか。
俺は代金を払い、用意してもらう。在庫がないので発注になるがその間に村長とユキに相談し、ゴブリンと村人数人で木材で骨組みだけ作っていった。
とりあえず材料が来たので屋根を角皮を張っていき、壁部分をアラバスターを張っていった。俺ではなく村人たちが張り切ってやっていた。屋根はゴブリンの土魔法で階段を作りそこから作業していた。
出来上がった温室に入ると寒さはマシだが流石に冬を越すのは厳しいと思ったので一部に暖炉を作ってもらい、アラウネさんの様子を見に来た人が聞いて寒かったら部屋を温める事になった。日差しは多少遮られるがきつい光が丁度良い感じの柔らかい光となって降り注いでいた。
なんだかんだで村人たちに愛されているようで良かった。




