まずは友達から始めませんか?
翌朝、断眠傾向で目が覚める。特に襲われることはなかった。二人はまだ寝ていたが起こさずにハンモックから降りる。ってか木の上にハンモック張ってたから寝相悪かったら地面に激突やん。あっぶな~。
「はんなり~。えらい早起きやねぇ。」
何もなかったかのように挨拶をしてきたが顔が真っ赤だった。昨日は普段着っぽい服装だったが今日は凄い高そうな着物を着ていた。
「はんなり~。その着物の生地みたいに品質のいい布を作れるラクネさんに協力していただけたらだいぶ助かりますし、友人関係になれたらって思ってたら早く起きてもうたわ。」
はんなり~って挨拶か?とりあえず、俺も昨日の事はなかったことにして直球で聞いた。
「妾と友人に?稀有なお人やねぇ。」
様子を見たがやはり、当たりか。いや、ニーズアセスメントのスキルで解らされたんか。
「せやで。別に商売する気はないし、その方が気楽に作れるかな?って思ってさ。それにこれから寒くなるからうちの村人たちにあったかい服を作りたいだけやねん。暑くなったら涼しい服を作りたいけどな。」
俺はあっけらかんと欲しい理由を伝えた。
「それでパワーストーンを付けた布が欲しい、と。」
「なんやかんやで村人たちにはお世話になっとるから協力しあえる関係でありたいねん。」
要は耐寒バフや耐熱バフといった戦闘向きの鎧とかではなく、ヒートテックのような物が作れないか?と試したいのもあった。
「あんさん、中々聡い子やあらへんやないか。」
「それでもし量産ができるなら俺ら人間と商売して儲けてもええやろうし、人の間でもラクネさんの名が広まると思うけどどない?」
「せやけど、あんさんとゆ、友人になって何かありますの?」
おっ、ちょっと食いついてくれたか。
「そうやなぁ。とりあえず、うちの村を見て判断でもええし、何かあったら助けられるよう頑張るで。」
ラクネは少し考える。
「お、お願いします。僕らも村の人たちの役に立ちたいので。」
二人はいつの間にか起きていてどうやら話を聞いていたようだ。頭を下げてお願いした。
「妾に害がないならそれもありやねぇ。昨日は久しぶりの客が来て……舞い上がってしもうてえらいご迷惑をかけてしもて。」
「ええねん、ええねん。俺も気持ちわかるし。家にお客さん来るともてなさなあかん気になるしな。」
「ほな、一度あんさんの村を見学させていただきましょか。そこで判断させてもらいやす。べ、別にあんさんを友人にしたいかは別やから勘違いはあきませんよ。」
「わかったわかった。まだまだ発展途上やけどええ所やで。」
俺たちはラクネさんを連れて村へ戻った。




