カウンセラーではないけどどうにかしたい
感情もだいぶ安定してきたと判断し、【ロールリバーサル】スキルを使い、相手にも伝わるよう例を出してみた。
「変な事聞くかもしれんけど俺の友達でさ、彼氏に暴力を受けてる女性がいるんやけど、何回別れた方が良いと言っても言う事聞かへん奴がおんねんけど何かアドバイスとかない?」
「……アドバイスですか?」
キョトンとした感じで聞き返し、顎に手を当てて考えてくれている。ほんとはこういうのは専門家の仕事だがこの世界にはおらへん。でも、そのまま放っておくなんかできるわけないやん。
「そうそう。あの人は私がいないとダメなの。とか言ってさ。こっちからしたら突然傷ができてたりするからびっくりすんねんけど。」
「それは、大変でしたね。……例えば会えないようにするとか?」
おぉ、中々ええ線いってるやん。それはもう貴方でやってんねんけどな。
「それでしばらくは時間稼げたんやけどな。結局見つかったら連れ戻されてたし。」
「そうですか。」
女性は落胆した。ヤバい!あかんか?
「あー、別にこれについては急ぎの問題じゃないから大丈夫やで!気持ちに余裕ができた時に考えてまた教えて。」
俺は女性に負担が少なくなるように振舞う。ここでフラッシュバックされたら対応が大変になってまう。
「じゃあ、今日はこのくらいにしてまた明日来るわ。」
俺は軽く挨拶をして外に出た。
【ロールリバーサル】 立場を逆転させて考える手法。自分自身で行うことも可能。最初専門用語が解らず、鬱で自殺する人の研修を受けた時にふと思って職場の人にこういうのはありなのか?聞いたり、調べたりして専門用語がわかった。例、鬱の人に同じように鬱の人がいたらどうアドバイスする?と聞いて、それをその人に実践するとか。ただし、回復期にやらないないとあまり効果がない。(考える余裕がある時)




