ゴブリンの価値観
少し開けた場所が目の前に見えると同時にゴブリン達がいた。だが、何か様子がおかしい。俺はハンドサインで勇者たちに合図を送る。
様子を見ているとどうやら仲間割れか?ゴブリン4体くらいで仲間であろうゴブリンに暴力をふるっていた。
俺は勇者達を見て、来いと手招きをする。
(どうする?どうやらゴブリンどもが仲間割れしてるようやけど。)
(問答無用。逃がせばいつか再びまたどこかで被害が起こる可能性もあるので。)
(いやいや、せめてボコられてるやつに話を聞くだけ聞いてみてもええんちゃう?交渉は何とかするし上手くいけば他のゴブリンの住処なんかもわかるんちゃう?)
(なるほど。ではそれでいこう。星羅。巌。行くぞ。)
天王寺は二人に合図を送り、タイミングを計り襲い掛かった。野田が呪文を唱え、火球を飛ばし、逃げないようにしてその驚いた隙に天王寺が切り込む。阿倍野は俺たちをケガがないよう徐々にゴブリンに近づけてくれた。
4体のゴブリンはあっけなく斃される。残ったボコられたゴブリンを見るとショタとロリのゴブリンだった。
普通のゴブリンと違い、ショタは中世的な顔つきで将来はイケメンにロリは幼さはあるがこれまた将来は可愛いお姉さんになりそうな顔だった。
「オマエタチ、オレノ、コトバ、ワカル?」
またもや片言になる。ちゃうねん、初対面の奴に話すのは緊張すんねん。
ゴブリン達は怯えながらも頷いた。
「場合によってはあんたらを助けられる可能性はあるんやけどとりあえず事情を話してくれへん?」
俺は天王寺たちに武器を収めるよう合図して話ができる状況に持っていく。
ゴブリン達から聞けたのは自分たちが不細工で大人しいから虐められていた。ん?嫌、人間からしたらあんたら美形に入ると思うんやけどな。
よくよく話を聞くと、人間と美醜の価値観が逆で醜ければ醜いほどモテて傲慢なほど惚れられやすいとの事だった。




