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今後の話し合い

「もう我慢ならねえよ!勇者様がいる今が反撃のチャンスじゃねえのか。」

 夕食後、勇者を交えて今後の話し合いが行われた所で怒りを抑えながら村人の一人が言った。

 俺は【ファシリテーション】を使い、話し合いの場を作る。

そして【リフレクション】も使い、各々が今までの行動を思い出しながら意見を言える環境を作った。

「確かに今のままやとなんも解決せえへんし、情報共有しながら進めよか。」

 俺がゴブリンから得た情報を村人たちに伝える。が、やはり襲われた方は知ったこっちゃねえよ。といった感じだった。それでも、村人たちはゴブリンの襲撃に対して改善方法や今後について話し合いをしていた。

 その時、一人の女性がおずおずと話しかけた。

「あっ、あの、ゴブリンは良い人なんです。私はあの方に救われたんです。全てを解き放ってくれた方に報復に行くのは……」

 何言うてんの?この人。ってか、衣類ボロボロであちこちケガしてるやん。

 俺は、ハッと気が付いた。

 これは、あれか!?ストックホルム症候群か!?

 もしそうやとしても対応したことねえよ!え?これ、俺が支援せなあかんのか?

 色々考えてたら、村人同士で言い争いになりそうだったので仲裁に入る。

「君の気持ちは解る。どうせなら共存できるならしたいよな。でもな、他に被害があった人は害があった魔物は討伐対象になんねん。」

 俺は何とか折衷案を出す。そして天王寺たちに話を振った。

「どうや?人と共存する意思のあるやつは見逃してそれ以外は討伐するんは?これならええやろ?一緒にやってくれへん?」

「僕たちはこの先のドワーフ砦に行くのでその道中ならいいよ。準備運動にもならないけど一宿一飯の恩だから。」

 若いのにそういうところはしっかりしてるな。

 否、実はこっそり泊まるか提案した時に【好意の返報性】を使用したのである。

【ファシリテーション】 簡単に言えば話し合いをすること。その時になるべく話しやすい環境を作るのが大事。例えば、新人や立場の低い人でも意見が出せるようにする。


【リフレクション】 自分の行動の振り返り。客観的に見て変な事をしていなかったか確認。自分で確認したり、人に聞いて確認する。


【好意(厚意)の返報性】 相手にとって利益【得】になる事をする事でお返しにこちらに得になる事をしてくれる方法。ようは持ちつ持たれつ、困ったときはお互い様。

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