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ソフィアへの支援方法

 さて、話は戻りソフィアが集合住宅に住むことになった。ガルドは快く引き受けてくれて、ソフィアに介助を教えると同時に彼女のパニックの対処法を教える。


 最初は集合住宅に入る前に緊張からか過呼吸を起こした。ソフィアは袋を取り出して口を覆い、呼吸をしていたがやんわりと止める。

 確かに有効な手段であったが、それは酸欠になる恐れがあるので今は推奨されていない。

「大丈夫やで。俺がいるから、落ち着いてゆっくり呼吸しよ。5秒で吸って8秒で吐き切る。失敗しても問題ないから自分のペースでええからね。」

 俺は彼女が少しでも安心できるよう言葉掛けをして呼吸に意識を持っていけるようにした。少しずつではあるが徐々にゆっくり呼吸をしてしばらくすると落ち着いてきた。

「すまないな。迷惑をかける。」

「ええんやで。それを克服するための訓練みたいなもんやろ。これからできるようになればええねん。」

 俺は励まして少しでも負担にならないように努める。おそらく、自分で予期していなかったりアドリブに弱いのもあるのだろう。

「ちゃんとできたやん。大丈夫やったやろ?とりあえず、この呼吸法と後は失敗は誰にでもあるから気負わないことやで。俺もいっぱい失敗してきてるからね。」

 俺は成功体験を褒めて自信をつけさせる。そして、自分が失敗したことのあるエピソードを交えつつアドバイスを伝えた。意外と俺もポンコツでドジをやらかすので親近感を持たせた。


 その後、解らないことは解るまで質問したり、何度も復習することで少しずつではあったがパニックになる事は減っていった。

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