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このシーン、公〇で見ないけど試験で見たわ(閑話休題)

 俺たちが村に帰ってしばらくしたある日、俺はいつものガルドの介護をし終わって、他に何かないかと村を散策していた時の事。ガルドのお手伝いのお婆さんが元気なくトボトボと歩いていた。

「ばーちゃん、どしたん?元気ないやん。」

 いつもは料理を楽しそうに作ったり、貧しい食材や調味料でアレコレ工夫して作っていたのを見ていたので気になって声をかけてしまった。

「実は、孫に口が臭いと言われてしまってねぇ……。」

 お婆さんはため息交じりに話してくれた。ってかこの場面、既視感が。脳内に選択肢が。

 1、お婆さんを励ます。

 2、子供を叱る。

 3、口腔ケアをする。

 4、何か忘れた。

 ってこれ、俺が介護福祉士の資格取った時に出た試験問題のやつじゃねえか!運転免許の子供の飛び出しくらいレアな場面じゃねえの?ってかこの問題のせいで他の問題が頭に入らず覚えてなかったわ。よく受かったな、俺。

「あぁ、そうなんや。それは災難やったなぁ。」

 とりあえず受容・共感して、そのまま新たに複合した【傾聴】スキルを覚えたので使った。

 歯磨きはやっているらしいがなんせこの時代の歯磨きだ。木の繊維をほぐしてそれをブラシ代わりに磨く。それだけ。

しゃーないっちゃ~、しゃーないんやけどな。

 お婆さんは孫に会えるのを楽しみしていたがショックを受けたのと孫が会いに来てくれなくなるのでは、と悩んでいた。

「ばーちゃんにはお世話になってるから協力するわ。とりあえず塩を付けて磨くのと食塩水でうがいと口の(ゆす)ぎでええんやけど口臭かぁ。」

 歯磨き粉も洗口液もないしなぁ。とりあえず、ユキさんの所で相談するか。


 俺はお婆さんに案があるからと伝え、別れて薬師の所へ向かった。

【傾聴】 耳と目と心で相手の話を聞く方法。基本共感と受容で否定はしない。する場合は、まずは相手の言葉を復唱してから私見を言うとそんなに否定された感がなくなる。相手のニーズや気持ちを落ち着かせる時に意識をして使うことが多い。

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