表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/31

神の慈悲

 何もない。ただ真っ白な空間。

 気が付くとそこに寝ていた。頭が働かない。死んだのか何なのか。

(勇司。私のかわいい人の子よ。)

 何者かが声をかけてきた。いや、頭の中に直接語り掛けてきた?

 鉛のような重い体を動かす。俺は中肉中背の普通の一般人である。それでも座位をとるのに時間がかかった。

(汝、人生をやり直したいか?)

 目の前に威厳のある姿の人?と思わしき人物が立っていた。中世的な顔で男性とも女性ともとれる。しかし、答えられない。

(ふむ。思考回路が働いていないか。)

 その人物が手を翳すと。頭の靄が晴れて、体も軽くなった。

「あの、貴方は?」

(私は神だ。汝に改めて問う。人生をやり直したいか?)

 神?何故に神?人生をやり直す?ってことは俺、死んだのか?

 少しずつ思い出す。確か、酷い鬱になり、体が動かず3日ほど寝て過ごしていた。原因は思い出せないがよっぽどだったのだろう。

 状況を整理し、とりあえず【受容】した。下手に何かしても変わる気がなかったからだ。

 では、人生をやり直す?いわゆる転生か?

(いや、異世界に転移し、そこで暮らしてもらう。)

 当たり前のように思考を読んできた。そうだよね。神だもんな。今のままだと死ぬしかないのなら……。

 俺は頷くと

(わかった。)

 神は手を振り上げると俺は意識を失った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ