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新たな財源の発見!

 スライムの一匹が盛り上がった泥土の上で転がりまわって楽しんでいた。続々と他のスライム達も転がりまわる。泥浴びする習慣でもあるのだろうか?

 十分遊んだスライム達が戻ってきた。泥を体を震わして飛ばしたり吸収したりしていた。

「見てみてー。肌テカテカぷるよ」

 俺はぷよパイを持ち上げて触ってみる。こ、この柔らかさ!更に肌触りの良さ、弾力!ずっとモミモミしたくなるほどの癒し力。これはまさしくパイではないか!

 その時、体に電気が走る。俺はすぐさまぷよパイを褒めて役に立ったことのお礼と感謝を伝える。

 これは使える。早速ガルドの元へ行き、アイデアを伝える。

「泥パックのぅ。儂には解らんが一度試してみて効果があれば売れるかもしれんの。」

 俺は粗目の布で泥を漉し、ガルドに魔法で清潔にしてもらった。この世界では水を煮沸で消毒せずに魔法で清潔な水に変えているらしい。村人も簡単な魔法は1種類だけ使えるらしい。なので火を起こしたり、清潔な水を配ったり、相互扶助でくらしている。ガルドは魔法を覚えていない村人に使える魔法を教える仕事をしていたらしい。


 とりあえず、出来上がった泥パック(試作品)を小さな木箱に入れ、薬師のユキに使ってもらう事にした。スライム達にはそれぞれ休める場所があれば使ってもいいと伝え、ガルドの生活補助を行う。

 今日は寝る前にガルドに魔法で豆電球ほどのライトの魔法を部屋にしてもらい就寝した。


 翌日、ユキの元へ行き、感想を聞いた。

「びっくりしました。肌がモチプルになりましたよ。」

「せやろ。これは売れるで。改良していくから何か問題点とかあればよろしく。」

 村人数人に泥を漉して、粘度を調整し、保存できる容器を作れる人に作ってもらい、ユキからはハーブや薬草で香りつけと効果がアップする方法を教えてもらった。


 出来上がった泥パックは後日、貴族や女性たちに飛ぶように売れるようになったがそれはまだ先の話しであった。

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