表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

12.寝ている間の約束

呪われて消滅できないと言われて、喜ぶのはブルーノしかいないだろう。みんな思っているが口には出さない。



首にかけていたチェーンに繋がれたカードを外して左手にもった。チェーンは女神の左手首に何重にも巻いた。


「先に言いますけど、カードを使うと時がとまります。私は呪われてもかまいませんが、指定した時間だけ私も無防備になります。つまり、魔法が何も使えません。だから王子たち、全力で守ってくださいね!私を。」

暫し沈黙し、部屋が静まり返った。


「……え?今、何と?サラッとすごい事いったぞ、先生。」


「ですがら、私を守ってください。」

ニコニコしながら2回目を言った。


「いやいや、先生強いし!生身でも倒せないと思う。」

「違いますよ…何もわかってないですねー。

魔法が使えない、保護魔法もかからない、移動できない、たんなる一般人です。

女神様は攻撃で傷つかないとは思いますが、私が傷を負うんです。つまり女神様に攻撃が当たると私が死にます。死んだらどうなりますか?」


血の気が引いた。

「先生が死んだら、術が解けて女神様も死ぬ?」

「そのとおり!その後、ラスの約束が守れず、大樹も枯れ、世界が滅びるかも。」

ニコニコで言う事ではない。


心配だからと言って、城の回りに結界をはり、ルキナの部屋にも保護魔法もかけた。

「あのチェーンは、私の魔力を練り上げて作ったので私の代わりに守ってくれるでしょう、さて発動しますか!」



掌を合わせて体の前に出し叩いたら、まばゆい光が溢れてきた。ブルーノの足元から魔法陣がひろがる。

同時に女神の魔法陣も光り始めた。

ブルーノが振り返り言う。

「7日間ほど女神様の時を止めましょう。これが限度かと。その間に大樹を見つけ、夜が来る前に必ず戻ってきてください。」


カードが端からジリジリ黒く燃えていく。塵のようなキラキラした光が女神に吸い込まるていくのを見ながら、

「では、頼みましたよ!」

部屋が強い光に包まれて何も見えなくなった。


ルキナは、眩しいながらも目を開いたら、

目の前にブルーノが倒れていた。

黒い髪は銀髪になり、魔力が全く感じない…

「先生!魔力が枯渇している、やばい!」

ブルーノに駆け寄って体を起こしたが反応はない。

先生を抱えながら、目線を上げると先に女神様が横たわっていて、まだ魔法陣が光っていた。

とりあえず先生をベットに寝かせて、女神様に近寄る。


光る魔法陣が収まると、小さい体が起き上がった。左手のチェーンが皮膚に染み込んで痣のように模様がついた。手をさすりながら、

「あの……ここからブルーノを感じます。私、どのくらい寝てました?」

そうだ、女神様は寝ていて何も知らないんだ。

知らないから、俺が説明しないと。

体が小さくなった女神様を抱き上げてソファに座らせた。また軽くなってる。こっちもヤバい。


「先生は、急に体調が悪くなって寝込んでしまったんだ。だからしばらく寝かせてあげよう。」

とりあえずウソはついていない。


コップに水を注ぎ渡した。

そして説明を始めた。全てを知る必要はない。だから、体の変化と、大樹を探しに行くのと、保護魔法を勝手にかけたと伝えた。


今日は別室を用意して、女神様は休ませることにした。メイドに部屋に食事を用意させ観察させる。

先生はこのまま自分の部屋に。いつ目が覚めるのだろう?まさか7日間だろうか?考えが落ち着かない。頭を抱えた。

とりあえず出発は早朝にずらして、俺も寝よう。



朝、目が冷めたら、先生がベットの端に腰掛けていた。自身の髪を一房手に取り眺めている。

「起こしてしまいましたか、すみません。」


「日が昇ったら出発します、起きる時間でしたので大丈夫ですよ。」

ルキナはソファから立ち上がり、先生の隣に腰掛けた。

「思ったより魔力を持っていかれましたね。説明不足でしたが、あのチェーンに魔力を貯めていたんです。あれは手に焼き付いたと思いますが、私の魔力が分かる者は、私が城から出たと思うでしょう。此処にいるから城や国を守れたのですから、他国から目を付けられる可能性が……」


「大丈夫だ、見つけたらすぐ戻る!先生と女神様を必ず守って見せる!国は兄貴達が死ぬ気で守るだろ?」

「そうですね。」

「先生はこの部屋で過ごしてくれ。鏡があるからあっちには行けなくてもルカと話せるかもしれない。」

「蔵書でも読んでのんびりしています。貴方の大切な女神様を頼みましたよ!」

そんなんじゃない!と言ったがなんだか恥ずかしい。


窓が明るくなってきた。

さぁ出発だ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ