二人の彼氏と若い旦那が私の日常生活を支えてくれている。
私の日常生活は、他の女性達とは一味違う!
私は彼氏が二人いる上に、若い旦那が1人いるからだ!
勿論! ふたりの彼氏の事は、若い旦那には了承済み。
3人はたまに私に内緒で、勝手に連絡を取り合いご飯を3人だけで
食べに行くほど仲が良いのだ。
・・・そもそも何故? こういう関係性になってしまったかというと?
最初に出会ったのは、1人目の彼氏になる古島巍慱という男。
歳は私よりも20歳以上うえで、陽気で寛大な人。
生まれは沖縄の人で、時間にはルーズだが性格は温和な人だ!
そんな彼に私は心動かされてしまう。
今まで出会って来た男性にない、“特別な何かをこの人は持って
居るように感じたからだ。”
だから私は、自分から彼に告白して付き合ってもらった。
でも? 彼は時間もルーズだがお金にもルーズで、お金があればあるだけ
私に隠れて使ってしまう。
いつも陽気にニコニコ笑って踊って、楽しければそれで良し!
彼の借金はみるみるうちに膨れ上がっていた。
私は何度彼と別れようと思ったか分からないが、結果別れなかった。
私は彼の事を心から愛していたからだ!
・・・そんな時、もう一人の彼氏になる男性と私は出会う。
彼は誠実で真面目で自分に厳しい人だった。
私はそんな彼に心を惹かれた。
今の彼氏にない彼がとても素敵に想えたのだ!
そして私は彼の彼女になる。
でも? “彼と実際に付き合ってみると? 彼は自分にも厳しいが
彼女の私にも厳しかった!”
時間やお金に細かく、いつも計算機をパチパチと音を鳴らして計算する。
私は彼に着いていけなくなっていく。
それでも私は彼とも別れなかった。
*
最後に知り合った若い彼は、“私の旦那様になった彼。”
彼は3人の中でも一番若いが、気が利くし優しい旦那様。
彼となら結婚生活が幸せになれると私は思った。
彼も私とすんなり結婚してくれた。
私は若い彼と結婚した時に、二人の彼氏の話を正直に話した。
『ごめんね、“私さ、黙ってたことがあるの!”』
『・・・黙ってたこと?』
『“そーちゃんと結婚する前から、二人の彼氏が居るの!”』
『“二人の彼氏?”』
『そう! 実は今日、連れて来てるんだけど会ってくれる?』
『えぇ!?』
『ヤッホーい! 元気かーい!』
『・・・どうも。』
『あぁ、初めまして!』
『一人目の彼の古島巍慱さんよ。』
『若い旦那さん~いやいや~ステキな旦那やさ~!』
『2人目の彼が日野霧竜真さん。』
『まさか? こんな若い旦那が君に居るとはな。』
『で? “彼が私の旦那様の守岡龍騎君。”』
『伶ちゃんの旦那の守岡龍騎です。』
『いやいや~固い話はもうやめてさ~楽しくやろうさ~』
『そうはいかないでしょ! 彼は伶香の旦那さんなんですから!』
『・・・お、お気遣いなく。』
『そうはいかないよ! “キミは正式な伶香の旦那なんだ! 我々は
ただの彼氏、キミが嫌なら我々は伶香と別れなくてはいけない!”』
『何そんな固い事言ってんのさ~いいじゃん、別に彼氏が二人居て
旦那も居てもさ~』
『あなたね! 伶香の事を真剣に考えているんですか!』
『当り前さ~考えてない訳ないでしょ!』
『ふたり共、喧嘩しないで! 私が一番悪いんだから、ごめんね。』
『伶香は謝んなくていいさ~』
『ワタシこそ! すまない、大きな声を出してしまった。』
『いいのよ、ちゃんと今日は皆で話し合いをしましょう!』
『伶ちゃん! 僕はいいよ!』
『えぇ!?』
『“僕以外に彼氏が居ても。”』
『龍騎君は物わかりがいいさ~サイコー!』
『・・・で、でも?』
『いいんです! 僕は一人っ子だったので、お兄ちゃんが二人デキたみたいで
嬉しいんです!』
『・・・でもね、龍騎君!』
『そーちゃんがいいって言ってくれてるんだから、竜真さんも了解して!』
『・・・あぁ、伶香が言うなら、ワタシは別に。』
『俺は歓迎さ~』
『良かったね、伶ちゃん!』
『うん!』
正直、不思議な関係だが私の日常生活を支えてくれている。
二人の彼氏と若い旦那と居る時が、私が一番幸せな時だ!
今は4人で同居して、それぞれの男性と二人で居る時間も私は楽しんでいるの。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。