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未完成な世界のサバイバル開拓記-UNFINISHEDWORLD-  作者: ヤササヤ
第一章 そんな始まりの物語
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03 そんな恨み深い物語

「大体言われなくてもわかるでしょうが…」

「いや悪かったって、悪かったから今回だけ水に流してもらえへんやろか。」

「はあ、今回だけですよ。次はないですからね。」

「ふう、やっと帰ったか。G()M()()()()とはな。次から気を付けないとあかんな。」

「ところでテニカさん、いったいなにしたんですか。」

ノナさんが興味深そうに聞いていた。

まあ、返事が返ってくる前に、チョウに気を取られたのか全く目線があっていなかったのだが。

…ノナさん、現実世界でカウンセラーなのにそれは大丈夫か?

「何かと言われても、通信の最中に叫びすぎたぐらいやで。こんな状況だから仕方ないとかいう温情はないんかなあのGMは。」

「僕はこの状況だからこそ静かになるものだと思いますけどね。」

「まあいつも冷静なチェドにはわからへんやろうな。」

「いや僕だって…」

なんていう、たわいのない会話の中、まだノナさんはチョウを見続けている。

「ノナさん大丈夫ですか?」

「はっ、大丈夫ですよ。チョウに夢中になってました。」

「何かチョウに特別な思い出でもあるんですか。」

「あるにはありますけど、大したものじゃないです、チョウが好きなだけですよ。」

…この人、マイペースすぎませんかね。どちらかというと天然みたいだけど。

「にしてもあんたはな…」

「もう、わかりましたから。ダバルさん、助けてください。」

「がんばってください、女の人の小言は結構長いですから。」

「そんなのわかってますよ。」

「ちょっとそこの男二人ここに座ろか。」

「やらかしましたかね、これ。」

チェドの絶望に満ちた声が聞こえた。







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