02 そんな通信の物語
「次は俺が…」
<GMからの通信が来ています。>
「ありゃ、タイミング悪いな。まったく空気の読めないGMやねんな、チェド、あんたもそう思うやろ?」
「どうですかね。ほかの人もたくさんいますから。意外と親しみやすい人かもしれませんよ?」
チェドは現実主義者だと思っていたけど… やっぱり人を感じで決め付けるものではないな。
「そんなわけないやろ。こんなことをした人が親しみやすいわけないやろ。」
『よいしょ、きこえてるかな?』
「あんた、なんでそんなにへらへらしてんねん。」
と叫んでいるが、控えめに言ってうるさい、良く言うと元気なんだけど。
「映像越しに聞こえるわけないだろ?」
「まあ、せやねんけど、ノリ悪いなあんた。」
「そりゃどうも、俺は周りに流されないタイプなんでね。」
「一番起きるのが遅かったくせに何を言ってんねん。」
…それを言われたら何も言い返せないや。
『いろいろ言いたいことはあるだろうけど落ち着いて、怒りは何も生まないぞ。
スマイル、スマイル。忘れちゃだめだからね?僕たちは殺し合いをさせたいわけじゃないんだからさ。
いのちだいじにだよ。まあ、ガンガン行ったほうがいい時もあるけどね。』
『さて、本題に入りますか。開始から丸一日経過したから、世界ごとの統計を出しておいたよ。』
目の前にポンという音を出しながら、ウインドウが開く。
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第一日目統計<第235世界>
総人数35万人(内精神不安定判定者2万人)
生存者数34万9985人
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『初日だから情報開示はこんなものかな。あと、対象者にはあとで追加の情報があるからね。』
<ジョブ要件の達成を確認しました。技能【予知Ⅰ】を獲得しました。>
『アナウンスがあった人が対象だよ。なかった人も、条件は緩めだから、片っ端から試してみるといいかもね。それじゃあ今日の通信を終わるよ。』
通信が終わったのもつかの間、隣からすごい声で、
「無理矢理黙らせるなんてやりすぎとちゃうか。」
「そんなに叫ばないでくださいよ。耳が痛いです。」
そんな冷静なチェドの言葉が続きを遮るように響いた。