2章 変化
終始気まずい食事が終わった。
それはもう、色々な意味で終わった。
話しかけようとすれば、オリバーに邪魔をされ、いなくなった隙をついたら私が話題選択を間違え、それはもう拗れに拗れてることが良ぉ〜くわかった。
と、そういう訳で学園の入学式までの7日間でどうにかします!
これは、あくまでも私の自己中心的に生きるという目標のためであって、ちょっとだけしかもう1つの目標のことなんて考えてないんだからね。
………本当よ?
流石に、この世界はゲームの世界です!なんて言えない。それでも、私からすれば、この世界は私の全てなのだが。
よって、オブラートに包んで本当のことを誠実に話し、心からの謝罪をすることにした。
………私が心置きなく学園で生活できるようにするためであって、弟(天使)が可愛すぎるから構いたいなんて、そんな不謹慎なこと考えてないですよ?
………ちょっとしか。
あと、ちなみにお父様と義母様は仲睦まじい(含み)ため食事はお父様のお部屋で取っているようだ。そのため、毎朝ディリアスと2人で食事をするのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、それでは現代知識チートをしたいと思います!
まぁ、そこまで乱用するつもりはありませんが、今回はディリアスに本気で謝罪をするために、心を尽くしたいのです。
………やはりディリアス(天使)には、喜んでほしいですしね。
……………はい!キッチンにやってきましたーー!
流石に公爵令嬢はキッチンに立たせてくれないかと思ったが、我儘お嬢様の名残で普通に我儘通っちゃいましたー!
少し、申し訳ないなーと思いましたが。
今回は、みんな大好き!クッキーを作りたいと思いますー!材料が揃っていたし、オーブンさえあれば、割と簡単なので。
………まぁ、もう1つの思惑がない訳では無いけどね。
この出来栄えが、私のこれからを左右する!(かも……)
よし、頑張るぞー!
………まぜまぜ…………ペタペタ………のばしのばし………カットカット………じゅ〜………チーン!
上手に焼けました〜!
見た目はいい感じです!
どれどれ…………サクッ………うまぁい♡
いい出来です!
それでは………少しかが重いですが、懺悔に参りましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お嬢様どちらに行かれるのですか?」
足音もなく私の背後にリニックが現れた。
「……っ!えぇ、ディリアスの所に行こうと思って。」
私がそう言うと、リニックは側からみればわからない程度の変化だが、凄く悲しそうな顔をしていた。
……なぜか私には分かったが。
「そうですか。それでは、私もお供いたします。」
「えっと……それは、ちょっと…………いえ、やはりお願いしてもいいかしら?」
私は、悪役令嬢なヴィランから真人間ヴィランになった理由を話してしまうのにちょうどいいと思ったので、動向を許可しました。
………それに、これから行動を共にする事になるから私の事を少しでも信頼してくれたら嬉しいしね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は今ディリアスの部屋の前にいる。
ど、どうしよう………
すっごい、緊張する。
心臓がドックンドックンしてる。
震える手でドアを軽くノックした。
「……………はい。」
むぅ………
文章がごちゃごちゃします……
精進します!