2章 変化
私は今、食堂にいます。
頑張って、文化の水準をちょぉ〜っとだけ高くしたので、朝食が楽しみ…………なのですが、めっちゃ視線を感じるんです。それはもう、穴があきそうなくらい。
そんな、視線を送っているのは義弟のディリアスです。
…………でも、ちょっと聞いて下さい皆さん。
ウチの弟マジ天使です。
本当に人かよっ!?って感じ。
淡青白の男の子にしては長めのサラサラストレートに、紫色の瞳、整った鼻梁、陶器のような肌。
…………ただ、完璧ではなく、作り物ではないというのが分かる部分があるのです。
それは、ヴィランや、お父様がつけたであろう生傷です。
痛々しく残っている傷や、子供の体温は高いだろうに薔薇色に染まらない頬や唇。
それが、私が、ヴィランがつけたものだと思うと、これほど怯えた目線を送られるのも仕方ないと思います。
ヴィランがやったことなので、私がやったことには相違ありません。そのため、罪悪感をとても感じます。
しかーし!私は自己中心的に生きると決めたのです!
さぁ、私!覚悟を決めなさい!!
「ディ………ディリアス?」
「ひゃいっっ!!」
あーーーーーーやってしまった。めっちゃ吃った。
恥ずい、埋まりたい。
私は案外小心者だったかもしれない。
というか、天使が私のことめっちゃ怖がってる!!
あわわ、どうしよう。
とりあえず優しい言葉をかけないと。
「き、昨日は良く眠れましたか?」
「…………!?っひゃい!!眠れませんで………あっ!眠れました!ぐっすりです!」
今眠れませんでしたって言おうとしたよね!?
もしかしなくても、ヴィランのせい!?
まだ、9歳の子供が眠れないってどういう環境!?
あっ……カオスな環境でした。
私にも鮮明に記憶がありますもの。
あれは辛い。軽く地獄だ。
…………………………ん?
昨日ディリアスを眠らせなかったのって私じゃない?
めっちゃ嫌がらせした記憶があるんだけど。
うっわぁ、今絶対、やったのお前だろ!?って思われてる。
私ポンコツすぎるだろ。
ど、どうしよう。
「ディ……「お食事の準備が整いました。」
え?今被せたの絶対わざとだよね?
この人は確か……ディリアスの専属執事のオリバーだ。
ディリアスを庇って、ヴィランの邪魔をするため、お父様にオリバーを辞めさせてと何度言っても、彼だけは何故か聞き入れられなかったため、ヴィランの天敵だったようだ。
今回もディリアスを庇ったのだろう。
おそらく、先ほどの質問は嫌がらせと受け取られている。
「そ、そう。ありがとう。」
「!?……いえ。当然のことをしたまでです。」
おっ!オリバーは、動揺の時間が短い!
これは期待でき………なかったわ。
何するつもりだコイツって雰囲気で言ってる。
どうしよう。私の印象が悪すぎて挽回できないかもしれない。
私の文章はどうして、だらだらとしてしまうのでしょうか。
クッソ読みにくいです……