1章 目覚め
1章やっと終わります!
私としても、つまらなかったです!
ゲームはシナリオ通りに進み、無事断罪イベントまでたどり着いた。
結局、乙女ゲームのプログラムには、ほんの一瞬しか反抗できなかったのだ。
《悪役令嬢断罪イベント》
《サリウスとヴィランの婚約を破棄させるために王の御前に、ラナーサル公爵とヴィラン、サリウス、サラが集まった。》
「これより、ラナーサル・ヴィランの罪状を確定させる。」
「………っっ!?どういうことですの!?ワタクシが何をしたというのですか!」
「ヴィラン……お前、まさか、サラにしたことを自覚していないというのか?今、謝罪をすれば心証が少し良くなるかもしれないぞ?
……まぁ、すでにラナーサル公爵もお前が罪を犯しているということに同意して、断罪されることを了承していて、学園の学生からもお前が犯人だ、と思う旨を証言してもらった上で署名しているから、もう覆すことは不可能だけどな。」
〈なんで!なんで私がこんな目に!狂おしいほどにワタクシを愛させてしまったあなたが悪いのに!
ヒドイヒドイわ。憎い、ヒドイ酷い、愛してる、愛しているの。本当に心の底から愛しt……………………………
………………………… プツッ………
そこで、画面はブラックアウトした。
《プログラム消化………不可能……》