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大戦-02

そう言えば、翻訳は順調なのだが1つどうしても分からない言葉があった。

普段は開拓を頑張る日々だが、今日は休日だ。

談話室には俺を待っているナホの他にも何人かいるだろうから聞いてみよう。


談話室に到着すると、俺を援護してくれたフジさんがいた。

彼女は学生ではなく、軍から派遣された教官だった。

表向きは教官という事だったが、実際には壊滅後のスメラ星で野生動物を狩って食料調達をする為に派遣されたらしい。

石礫でレーザー拳銃を弾き飛ばした事から推測すると、彼女のサバイバル系の技術は高いのだろう。

その他にも不発弾処理のような事もするらしいが、今よりも言葉が分かっていない時に聞いたので詳しくは分かっていない。


しばらく雑談してから本題に入ってみた。


「ところでさぁ、魔法っていうのが上手く訳せないんだけど。」

「え?魔法が分からないの?」

「コウの星、チセイって言うんだっけ、そこでは魔法って使えないの?」

「いや、辞書読む限りではマホウっていう言葉が当てはまるんだけど、さすがに現実的じゃないし、困ってるんだよ。」

「うーん、チセイでのマホウってどんなものなの?」

「手を触れずに物を動かしたり、生身で空を飛んだりとかだなぁ・・・」

「それって魔法だよね?」

「あぁ、辞書では魔法と書いてあるんだが・・・」

「私たちは無理だけど、普通に魔法は使われてたよ?」

「は?」


少し思考が停止した。


「だから珍しくもなんともない事だよ?」

「いやいやいや、おかしいだろ?物理法則に反するだろ?」

「さすがに物理法則に反するような事はできないよー。」

「なんか話が噛みあわないな・・・」

「例えば、酸素が無いところで木を燃やすのは物理法則に反するから出来ないんだ。」

「まぁ、そうだろうなぁ。」

「でも、酸素と木があれば、着火に必要な魔力を持つ魔法使いなら、ちゃんとイメージできれば燃やせるんだよ。」

「マジ?」


皆は真面目な表情で頷いている。


「いや、でもさ、このシェルターもそうだけど、機械文明が進んでいるようにしか思えないんだが?何て言うか、魔法ありきで発展してきたような文明に見えないというか・・・」

「んー、まぁ、文明史でいうなら最近使えるようになったからかなぁ?」

「魔法が使えるようになったのは最近なのか?古代とか中世じゃなくて?」

「うん。人機大戦の終わり頃に使えるようになったから200年くらい前かな?」

「人機大戦?」


聞きなれない言葉が出てきた。


「んっとね、機械が反乱起こして人類が滅亡しかけた事があったんだ。」

「地星でもそういうテーマの小説や映画はあったが、まさか本当に起こるとはなぁ。」

「私たちが生まれるずっと前だけどね。」


俺はマッチョなサイボーグが大暴れする有名な映画を思い出した。

そう言えば、まだ気になっていた事があったな。


「あ、ついでにもう一つ聞きたい事がある。」

「いいよー。」

「もしタブー的な話題だったとしても悪気は無いんで怒らないで欲しいんだが、何でここには同じ人種しかいないんだ?」

「黒色種とか褐色種がいないっていう事?」

「大雑把に言うとそうだな。あとハクジン・・・じゃなくてスメラ流に言うなら白色種もいないし。」

「白色種?何それ?」

「肌の色が白い人種だよ。髪の色が金色だったりする人もいるかな。」

「え?あぁ、アルビノの人ね!2万人に1人くらいだからここには居ないよ。」

「アルビノとは違って固定された人種っていうか・・・ひょっとしてスメラには白色種って居ないのか?」

「居ないよ?金色の髪なんてアニメみたいだねぇ。」

「似てる星だけどやっぱり違うところはあるんだなぁ。」

「コウ、地星の場合は拡散の初期にネアンデルタール人と交配した結果、ほとんどの地方で色素が減少する遺伝子を獲得しています。」

「じゃあ、スメラではそういう事は起きなかったってことか・・・」

「起きたとしてもその子孫達が絶滅したか、該当する遺伝子が継承されなかったという事でしょう。」

「へぇ、地星でも混血があったんだねぇ!」

「ん?スメラも同じなのか?」

「西大陸の途中で混血して、そこから免疫遺伝子がちょっと違ってるって習ったよ。」

「同じじゃないけど似たような事は起きたんだな。」


皆の反応を見る限り、からかわれている訳では無さそうだ。

話が逸れたな。


「それで、どうして同じ人種だけなんだ?」

「人機大戦で私たちのご先祖様の国以外は機械軍にやられちゃったからなぁ・・・」

「なんだか人機大戦ってやつを知らないと分からない事が多そうだな。」

「そっか、じゃあお姉さんが教えてあげよう!」

「ん?詳しいの?」

「わたしは軍人だし、機械軍の残党処理が任務だったからね。」


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