任務
「さて、いいかの?今回のミッションはちと難しい」
「と言うのも。目標が住宅街の中に出現した。民間人に被害は今の所ないが、それも時間の問題だろう。」
「そこで君たちに来てもらった。敵は100ー150ほどと思われる。それを全て倒すことが今回の任務だ。」
「場所はサブルグス。以上、軍司令部の名の下に任務を遂行せよ。」
「「はっ」」
「もーせっかく今日は休めるって思ったのに〜」
「うるさいな。仕事だ。行くぞアリス。」
とは言いつつも何か不吉な感じがしてならない。
「ハイハイ。慶は真面目だなー。」
「ごちゃごちゃ言ってないで行くぞ」
さて行くか。
「うわ。ひっどいねこれ」
「あぁ」
そこにはあたり一面、死体が転がっていた。
「報告と違わない?」
「あのあとやられたんだろ」
「ムゥ〜、わかってるよ〜つれないなぁ〜」
ここサブルグスは王都の南東に位置する町だ。魔物は北に出現し、住民を襲いながら南下
して来ているらしい。城側から来たので魔物を後ろから叩くことになるが、
「東と西どっちから行ったほうがいい?」
「ん〜とね。じゃ魔物が多い東〜」
「了解」
アリスに聞いたのは彼女が持つ異能のためだ。彼女は感覚的に魔物がいる場所がわかるらしい。そこまでわかる範囲は広くないそうだが。
僕は愛銃、片手に対魔物用魔導銃(以後魔導銃と呼ぶ)もう片方の手に対魔物用魔導片手剣(以後片手魔導剣と呼ぶ)を握りしめ、アリスは愛剣、対魔物用魔導両手剣(彼女はナイツという愛称でよんでいる)(以後両手魔導剣と呼ぶ)を持ち魔物との戦いに身を投じていった。