父と母、あれほど嫌いだったのに…。
どこまで墜ちていく…。
どこまで、堕ちていく。
今度こそ、無間地獄へと堕ちていくことを覚悟していたノボル。
そしてとうとう、堕ちるところまで堕ちたかと思ったノボルだったが、
そこはどう見ても地獄といった感じの場所ではなく、むしろ天国か、といった雰囲気の場所。
「いったいなんなんだ、この場所は…。」
確か、『ドラゴンライダーエアレース』に参加して、乗っている飛竜のコントロールが効かなくなり、岩壁に激突して墜落したというところまでは覚えている。
が、その後の記憶がまるでない。
いったい、何がなんだかわからなくなっていた。
その時、男女2人の人影が現れる。どこか懐かしさをおぼえた。
「親父、おふくろ…。」
それはノボルの父と母だった。
ノボルに英才教育を科し、それに対してノボルは事あるごとに反発していた、あの両親が…。
あれほど嫌いだったのに…。
あれほど嫌いだったのに、このようなところで、このような形で再開して、どこか懐かしさをおぼえていたノボルだった。
そしてノボルは両親と、つもる話をした。
またどやされたりするのかと思っていたら、両親の反応は意外なものだった。
父「あっちの世界で元気でやってるか?ノボル。」
ノボル「えっ!?まあ、ぼちぼちうまくやってるよ。」
母「それはよかったわ。私たちも見守っていたのよ。こっちの世界で。」
本当はもう、許していたんだ。
表向きはノボルの趣味に対して無理解を示しているように見せて、心の中では、実は認めていた、許していた。
だけど言葉では言い表せなかった。
言い表せないで、本心を見せることができないまま、衝突を繰り返していた。
言葉では言い表せないまま、テロリストの暴走トラックにひかれて、命を落とした。
そして黄泉の国に来た後も、ノボルの冒険を見守り続けてきたという。
ノボルがこれまで冒険してきて、石板を集めて島を出現させたり、
町を建設して、町の中にいろんな施設を建設したり、
それまで出会ったことのなかった、未知の世界の人々と出会い、見聞を広げていく。
そうして、ノボルが自分の世界を構築していくのを…。
だけど、それに気づくのが、遅かったのか…?
今さら、こんな形で…。
そこに、謎の声が聞こえてきた。
「ノボル…、ノボル…、ここで死んではいけません。
あなたに再び命を与えましょう…。」
ノボル「な、何だ…?」
声の主は、女神か、いや唯一絶対の神はヤーウェだから、だとしたらそのヤーウェのしもべの天使か…。
「あれれ?親父?おふくろ?うわっ!」
その瞬間、ノボルの体は白い光に包まれ、またしても、いずこかへと運ばれていった…。




