『飛竜王(ひりゅうおう)』に、俺はなる!
『飛竜王』に、俺はなる!
『ドラゴンライダーエアレース』を、ただ見に行くだけだったはずが、はからずもレースに参加する羽目になってしまったノボル。
飛竜に乗った経験も無いのに、本当にこのレースに勝てるのか!?
いや、絶対に勝てるわけがない、悪いことは言わないから、やめておけ、と誰もが思っていた。
「ちなみに、このレースで優勝した人には、『竜騎士団部門』のレースで優勝した、リューキさんへの挑戦権が与えられ、
さらにその決勝レースで勝利した者には、
なんと!『飛竜王』の称号が与えられるとのことです!」
『飛竜王』の称号のために…。
スタッフがクギをさす。
「ただし、気をつけてください。
このレースは、飛竜を制御できないで、岩場に激突してしまったり、あるいは墜落してしまったりした場合は、死んでしまうこともありますから。
実際にそれで命を落としたような人もいるくらいですからね。」
まさに命懸けの挑戦だ。
実況「それにしても、いったい誰が、誰がこのような展開を予測したのでしょうか?
飛竜に乗るどころか、飛竜に触れた経験も無いという、ノボル・シマウチなる者が、飛び入り参加!」
解説者「ただ、この人物は故郷の島では、有名な人物だということです。」
実況「それでは、スタート!」
さすがのノボルも、このようなスピードレースは人生初。
「南の果て、キングスリング島の、ネオアイランドシティ代表、ノボル・シマウチだ!」
飛び入り参加したはいいものの、ノボルに授けられたのは、初心者が乗る用の飛竜。
「この飛竜で、あのリューキの飛竜に勝てっていうのか!?」
リューキ曰く、要するに飛竜の性能の違いだという。
飛竜にも性能の違いなんてあるんだなと。初めて聞いたな、そんなことと思ったが、どうやらそれはファンタジーの世界では普通に常識のようだという。
「よーい!スタート!」
いよいよ飛び始める。
しかし、やはり初心者用では、たちまちスタートラインから出遅れる。
ノボルは無理にスピードを上げようとするが、そうなると今度はコントロールをしにくくなる。
やはり、常連の参加者たちの飛竜の扱いは違うな。きっと日頃から訓練されているのだろう。
その時だった。
「あーっと!ノボル・シマウチ、バランスを崩した!
コントロールが効かない!」
だめだ、コントロールが効かない…!
このままじゃ、目の前の岩壁に激突する!
ドガッッ!
ノボルの乗った飛竜は、猛スピードで岩壁に激突!
さらにそのまま、まっ逆さまに墜落していった…。
「ノボル!ノボル!」
「ノボルさん…!」
「ノボルさん…!」




