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次はスポーツを広めよう

カジノ、演劇や音楽の劇場、飲食店ときた。


ひととおり、それぞれの飲食店の担当の店長やスタッフ店員も決まり、こちらの方はまずはこれで推移を見守っていくだけだ。


しかし旅の仲間たちは、とりわけ衛兵たちの不満は次第に増していた。


ブルース「おい、町を造っているのもいいが、肝心のヤツハカ教団との戦いはどうするんだよ。

まあ俺としては、個人的には魔物討伐クエストとか、隠しダンジョンの攻略とか、もっと盛り込んだ方がいいと思うんだがな。」


普段は温厚なマルセロも、さすがに一言言いたいようだった。


マルセロ「それよりも、石板集めを最優先するべきです。

『石板の間』にある、20あるそれぞれの台座に、決められた石板をはめ込まない限り、

いつまでたっても次なる大陸や島が姿を現さないで、そこから先に進めないで堂々巡りじゃないですか。

とにかく、一刻も早く石板のかけらを全て集めて、石板の間の20の台全てに石板をはめ込んで、

そして全ての大陸、島を出現させることこそ、何よりの最優先課題ですよ。」


そこに、テミス王国から来客が訪れる。


「邪魔するぞ、おぬしがノボル・シマウチか。

俺はテミス王国からここまでやってきた、軍人のパトリシアという。」


そのパトリシアという軍人は、部屋に入るなり、いきなり話を始めた。


「さて、おぬしの噂は既にテミス王国でも聞き及んでいるぞ。

なあ、ノボル・シマウチよ。カジノ、芸術劇場、飲食店と、見たところは娯楽施設は充実しているように見えるが、

しかしだな、人々の求める一番の娯楽が、何か足りないように感じないか?」


「それは何だ?」


「ハハハ!それこそが、『スポーツ』というものだよ。

特に人気を二分するスポーツといえば、『野球』と、それからもう1つ、『サッカー』だろう。」


スポーツという言葉を聞いて、ノボルは興味深そうに、その後のパトリシアの話を聞いていた。


「せっかくだから話を聞かせてくれ。」


「あいよっ!わかった!

俺の生まれた村ではとにかくサッカーが盛んでな。

俺も村のチームの代表の一員として、近隣の町や村のチームと対戦したものだぜ。

そしてついには、サッカーの実力が見込まれて、テミス王国の国の代表として俺が選ばれたんだ。

みんな村の誇り、町の誇り、国の誇りをかけて戦うんだ。そりゃ、真剣そのものだ。

だからな、おぬしの建設している町、ネオアイランドシティといったな。

それと、こっちのキングスクラウンの城下町も建設中だとか。

おぬしの町にもこの際だから、サッカー場や野球場を建設してみないか?というアドバイスなんだ。」


アドバイス、提案というか、要求というか、それとも個人的な願望といおうか、とにかくそんなところだった。




それからさらに建設工事は進む。建物の方はだいぶできてきた。あとは細かい内装とかをどうするか、といったところ。


ノボルが珍しく、建設資材の運搬と釘打ちを手伝っていた。


「ノボルさん、自ら建設作業を手伝うなんて、もしかして、いいところを見せたいとか?」


建設作業員たちが、少しからかい気味に言った。


「さてさて、お次はサッカー場の建設現場だ。

あちらはどこまで完成しているかな。」


サッカー場の隣に野球場。ここはコンサート会場としても使える。


「カトレーダ!カトレーダ!」


カトレーダが、自分で作ったケーキを建設作業員たちの差し入れに持ってきた。


「どうぞ、私が初めて手作りで作ったケーキです。

とはいっても、ほとんど麻耶郁美(まや・いくみ)先生に教えてもらった通りに作ったんですが、いかがでしょう?」


最初に味見したのはノボル。


「うん!初めてにしては上出来だよ!これならいけるよ!」


カトレーダの作ったものなら何でも絶賛するというノボル。


「さあさあ!みなさん!食べて食べて!」


洋菓子店『パティシエ&パティシエール』の店員一同が建設作業員一同に差し入れ。


『パティシエ&パティシエール』の店員は全員女性。


建設作業員の男たちも、大喜びだ。


これでまた、建設作業にも一段と気合いが入るというものだ。



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