異変
なおも会議中。ノボルは地図を開いてみた。すると、地図に書かれてある地形が、この前に見た時とは、明らかに変化していた。
「えっ…!?これって、キングスリング島と、キングスクラウン大陸だよな…?」
それは紛れもなくキングスリング島とキングスクラウン大陸だったが、以前に見た時と、大きさも変わっていた。
「はて…?この前地図を開いた時は、こんなに大きかったかな…?」
以前はもっと小さな島と大陸だったのが、格段に大きくなっていた。
いったいなぜこんなことになったのかと、考えてみたところ、
これはどうやら、ステージボスのドルクを倒した影響でそうなったらしい。
今後も各地のステージボスと戦い、そして打ち勝つことで、大陸や島が現れるだけでなく、本来の大きさや形を取り戻していくというのか。
「あれ?これってコロボックル島なのか?
最初はあんな小さな無人島だったのに、ドルクを倒した影響で、
いつの間にかこんな大きな島になっていたのか…。」
そういえば、コロボックル島も、大きな島になっていた。
となると、島の様子はどうなっているのだろう。また様子が変わっているかもしれない、まあ気が向いた時、思い出した時にでも見に行くとするか…。
昨日の夜は何事もなく、いつものように寝た。
翌朝起きたら、世界の様子が変わっていた…。
みたいなことはよくあるパターンだ。
無人島開拓のつもりが…。
気がついたら大陸戦記みたいになっていた。
本当は無人島1つあればよかったのだが、いつの間にやら、集落造り町造りやら、石板集めやら、次から次へと大陸やら島やらが現れて、挙げ句の果ては邪教集団との戦いに突入したりと、当初の想定をはるかに上回るような内容になってしまった…。
さて、町の建設を始めよう。本当に何もない更地になってしまっているからな。
まずは、区画整備だ。せっせこ、せっせこ、区画を整備しよう。
道をつくるところから始めよう。しかしどうやって道をつくろうか。
まず間違いなく、アスファルトとかではなくて、石畳とかだよな。
今度は石畳の元となる石を切り出すところから始めて、加工していくそうだ。
メローヴィス王国から連れてきた石工、別の呼び方では【メーソン】とも呼ばれる人たちが手際よく、石を切り出し、加工していく。
さすがはメローヴィス王国の石工たちだ。
それにしてもさすがは天下のメローヴィス王国だ。
キングスクラウン王国も割と大きな国だと思っていたが、
メローヴィス王国は、それよりもさらに大きな国だ。
国の人口もキングスクラウン王国よりも格段に多いし、それに優秀な人材が多く集まっている。
そうした優秀な人材の育成も行っている。
今はそうした人たちの手を借りているが、いつかは、この新しく建設する城下町も、こうした素晴らしい人材を輩出できるような町にしていきたいと考えるようになってきた。
「さあさあ、ご苦労さん。差し入れを持ってきたよ。」
差し入れとして持ってきたのは、シャケと、おかかと、タラコのおにぎりだった。
「このシャケとタラコのおにぎりは、この大陸の近海でとれたシャケとタラコを使用しているんだよ。
こっちの、おかかのおにぎりもおいしいよ。」
他にも、ツナマヨや、明太子マヨのおにぎりも、差し入れとして持ってきて、手を洗った後に彼らといっしょに食べた。
「んー!ツナマヨうまい、明太子マヨもうまいなー。」
ノボルは久しぶりに、米のおにぎりの味を堪能した。
いや、こっちに来てからは初めてか。とはいえ、米も生産し始めているのだから。
「それじゃ。」
石切場をあとにして、再び建設予定地に戻ると、リディアから思わぬことを言われた。
「私の故郷の、テミス王国に行ってみない?」
そこにはカトレーダもいた。
となると当然、カトレーダもまた、同様のことを考えているだろうな。
「私の故郷の、オセロニア王国に立ち寄ってみてください。」
突然のことだったが、ここは了承しないわけにはいかなかった。




