キングスクラウン城奪還へ!(3)~ガーゴイルスレイヤー~
ガーゴイルたちは猛スピードで上空を飛び交う。
そのあまりの早さに、防戦一方となっていた。
「くそっ!このままではらちがあかないな。」
ノボルはスーパーミスリルソードで攻撃しようとしたが、なかなか命中しない。
一方で、サジ、マジ、バーツの大工3人は鉄の斧で攻撃していた。しかし、
「ガーゴイルは硬いな。刃が通らない…。」
ズガッ!
「うげっ…!」
サジがやられてしまう。
ドガッ!ブシャッ!
「ぶげっ!」
続いてマジがやられてしまう。
ズガッ!ブシャッ!
「おげえぺぱっ!ぽおっ!」
さらにバーツまでやられてしまった。元々は大工として開拓に参加し、力仕事などにも従事していた、この3人だったが、ここで戦死してしまった。
「くっそおーっ!」
サジ、マジ、バーツは戦死。棟梁のケーンは怒り狂う。
そして斧を振り回すが、
「なんて硬いんだ…。全く刃が通らないぞ…。」
ここで知った。やはりヤツハカ教団は、魔物たちを強化しているようだ。
ブンッ!ドガッ!ダシッ!バシッ!
「うげっ…!」
ケーンもダメージを受けた。そして、目の前に現れたのは、普通のガーゴイルよりもさらに強い、強化ガーゴイルという名の化け物3体だ。
強化ガーゴイルはケーンを絞めつける。力自慢のケーンも驚くほどの怪力だ。
「おげ!ぶべぼばぽおっ!」
体験したことのない怪力で絞めつけられるケーンは、断末魔を放つが、それはもはや言葉にならない。
大工の棟梁、ケーンも絞め殺されてしまう。
サジ、マジ、バーツ、そして棟梁ケーンも戦死。
死体はそのまま回収されることなく放置される羽目に。
とにかくこのガーゴイルたち、思ったより手強いようだ。こいつらを倒さないと、戦死した仲間たちの死体の回収もできないままだ。
「なんてこった…。こりゃ新たに大工の棟梁と、大工たちを雇い入れるしかないな…。」
そっちの心配かよ、と思うようなセリフをノボルは言い放ったが、次の瞬間、手に持っていた剣が輝き出した!
「うおっ!?こ、これは…!」
スーパーミスリルソードから、ハイパープラチナソードという剣にパワーアップした。
なぜだか知らないが、とにもかくにも、持っている剣がパワーアップしたということになる。
「すごいぞ!このハイパープラチナソードという剣は!
この輝きといい、いかにも切れ味鋭い感じのフォルムといい…!」
ノボルはハイパープラチナソードの輝きに感激していた。
が、戦況はさらに不利な方向へ。
なんと、衛兵のキム・スネッドン、ウィル・テッド、ロバート・アルフレッドまでが戦死してしまい、しかも死体はそのまま野放し状態に。
残る衛兵はマルセロ・ハンスと、ブルース・ウイル・スミスの2人だけになってしまう。
無情にも放置された戦死者たち。敵兵の死体の中に、仲間たちの死体も、そのまま転がっていた。
「おい!ノボル!ノボル!
どうするんだよ。このままじゃガーゴイルたちにやられちまうぞ!」
ブルースがノボルに言う。
「このままじゃ皆殺しにされてしまうわ…。どうすればいいの…?」
カトレーダも心配そうに戦況を見つめる。
カトレーダは、ただただ、戦況を見守ることしか出来ずにいた。
「くっそおーっ!ガーゴイルどもめ!僕らの仲間たちを、よくも!」
ノボルはついにハイパープラチナソードを手に取り、
「てえりゃあああっ!」
ズバアッ!
ヒュッ!ヒュッ!ズガッ!ブシャッ!
1体、2体、3体と、ガーゴイルたちを斬っていく。
ノボルは単身ガーゴイルたちに戦いを挑む。と、そこにブルース・ウイル・スミスが参戦してきた。
「ここはガーゴイルスレイヤーだな。」
ガーゴイルスレイヤーときたか。ブルースが持っている武器は、ガーラルバスタードソードという大きな剣だ。
ぐるぐる上空を旋回しながら攻撃してくるガーゴイルたちを斬っていくというやつだ。
考えることは単純。いかにしてガーゴイルの大群を斬って、斬って、斬りまくるかだ。
「斬って、斬って、斬りまくれー!」
ザン!ザシッ!バシュッ!
まずはノボルが5~6体、ガーゴイルを斬る。
ドガッ!ズガッ!ズバッ!ブシャッ!ドガッッ!!
ブルースのガーラルバスタードソードがやはり、5~6体のガーゴイルを斬る。
「何匹出てくるんだよ。」
「ガーゴイルの親玉、あの強化ガーゴイルという化け物たちを倒さない限り、無限に現れるということか…。」
ザコでは敵わないと悟った強化ガーゴイル3体は、ノボルとブルースのいるところに接近してきた。
「くくく…。ノボル・シマウチ!ヤマが当たったみたいだな…。
ここでノボル・シマウチを討ち取れば、俺たちガーゴイル部隊の手柄だ!」
そこでノボルのハイパープラチナソードが、一段と輝きを放つ。
「これは、勇者の剣並みの威力かもしれない。」
そう言ってノボルは、そのハイパープラチナソードを、思いっきり振り回した。
ズバッッ!!
「ゲエ!」
ドシャッ…!!
1体の強化ガーゴイルを真っ二つ。一撃で葬り去った。
「す、凄え、これほどの威力があるなんて、間違いない、これならミツクビ神だって倒せるぞ。」
ノボル自身が一番驚いていた。




