ラクシャーサ大陸~悪鬼の国~(3)
どの選択肢も、イマイチだと考えていた。リスクを伴うなと思っていた。
しかし、このままただ考えているだけでは、それこそらちがあかない。
「おい!この人間どもを牢屋にぶちこんでおけ!」
「へ、へい!」
カシラの命令。なんてこった、ついに牢屋にぶちこまれることになってしまったか…。
牢屋は階段の下。ここはヘタに抵抗しても無駄なようだ。
仕方がないので、素直に従い、牢屋の中に入ることにした。
「さあ、ここに入ってろ!
お前たち、ここでおとなしくしているんだぞ!」
そして牢屋の中。なるほどな、ここがラクシャーサ族の城の、牢屋の中か…。
カトレーダ「ノボルさん、とうとう牢屋の中に入ることになってしまいましたね…。」
リディア「えーっ、私たちこのままこの牢屋の中で過ごすことになるの?」
マルセロ「このままうろたえていても何も始まりませんよ。
ここはじっと待ってみるのも、1つの手かと…。」
マルセロは意外と冷静なようだが…。
果たして本当に、ただ待っているだけで、この事態が好転するとでもいうのか?
それからしばらく時間がたった。
ただむなしく、時間が過ぎていくだけか…。
しかし、いったいいつまで、僕らをここに閉じ込めておくつもりなのか…。
おや?物音がする…。
「いったい何だ?」
それは、先ほど僕らを牢屋に連れ込んだ、ラクシャーサの1人だった。
すると、なんとその手に持っていたのは、石板と鍵だった。そうだ、例の石板と鍵が、こんなに簡単に手に入るとは…。
しかし、まだ半信半疑、しゃくぜんとしないところがあった。
「いったいどういうことなんだ?」
するとそのラクシャーサは答えた。
「カシラからの伝言を伝えておく。
あの場では、直接は伝えておけないからな。」
いったいどういう意味なのか、まだわからなかった。
「この地下牢のさらに奥に進むと、外に出られる抜け道がある。
城にはヤツハカ教団の大幹部も来るが、今のお前たちのレベルでは勝てない相手だ。
俺はここから動けないが、ひとまずその抜け道を通って、ここを脱出するんだ。」
そいつはさらにこんな情報も提供してきた。
「ヤツハカ教団の大神殿。あれは今のところはまだ、ほとんど完成の目処がたっていないが、
あれが完成したら、働かせている奴隷たちをミツクビ神へのイケニエと称して、皆殺しにするというらしい。」
じゃあ、その前にその奴隷たちを救出すればいいのか、と思ったが、事はそう簡単でもないらしい。
それと、もう1つ地図のようなものを手にいれた。
どうやら隠しダンジョンの地図らしいが、どこの場所を示す地図なのかは、今のところはわからない。
「ありがとう、恩にきるよ。」
そのラクシャーサは牢屋の鍵を開けてくれた。
そして、ヤツハカ教団の城に入るための鍵、それと、石板の間の台にはめ込む石板も、また1つ手にいれた。
こうしてどんどん世界が広がっていく。
そしてもちろん、隠しダンジョンの地図だ。
僕らはさっそく抜け道への入口を探すことにした。
ノボル「とはいっても、いったいどこに抜け道への入り口があるっていうんだ。
これはそう簡単には見つかりそうにもないな…。」
カトレーダ「ですが、あきらめないで探しましょう。」
リディア「そうそう、ここは怪しいなと思ったところを、くまなく調べるのよ。」
マルセロ「おや?ここにツボがありますね。
もしかしたらこのツボを割ってみるとか…。」
マルセロが思わぬヒントをくれた。
ノボル「マルセロ、ありがとな!」
ノボルはそのツボを思いっきり叩きつけて、割ってみた。すると…。




