ジュウマンモジスウ山脈=10万文字数山脈
ノボルは夢を見ていた。
「ここはどこなんだ…。」
そこはまた、見たことのない場所。見たところ、山道へと通じるその入口のようだ。
そこに、唯一絶対の神であり、創造神であるヤーウェが現れた。
「ノボル、ようこそ。もうすぐ10万文字だね。
それを記念して、今から『ジュウマンモジスウ山脈』のミッションに挑んでもらうよ。」
なんだって!?今からミッションだって!?だってこれは、夢の中じゃないのか!?
もう夢の中なのか現実なのかわからなくなってきた。
「ようこそ。小説家のノボル・シマウチ君。
10万文字到達は、歴史に残る名作への、最初の第1歩として、必ずや越えなければならない。
この作品が名作になるかどうかの、最初の試練じゃ。どうかな?」
確かに、後の世に名作と呼ばれるような作品は、たいてい10万文字を越えるか越えないかくらいだろう。
しかし、ただ単に文字数だけ多ければいいというものでもなく、文字数が少なくても面白いものは面白い。
文字数に関わらず、内容がつまらなければ、お世辞にも名作などとしては残らず、読み捨てられるのが関の山。
てか、そもそも夢の中でまで戦わされるなんて、いや、ここは本当に夢の中の世界なのか?
もしかしたらこのヤーウェという人物に、催眠術でもかけられて、眠らされているとか…。
いや、そんなことはない。僕の記憶が正しければ、僕は確かに、宿屋のベッドに入り、そして眠りについたはず…。
今回だけじゃない。この物語の全てが、このヤーウェによって、仕組まれているのだとしたら…。
いちいち、あれこれと考えて、頭がこんがらがってしまうのが、僕の悪い癖だ。
ジュウマンモジスウ=10万文字数
ということは、この先100万文字数や1000万文字数もあるということか。
しかし、今のこのペースじゃ、お世辞にもそこまで到達できるとは、到底思えない。
が、これだけは言えた。
ジュウマンモジスウ山脈は、山登りのミッションであり、登り坂や、なぜか洞窟内に入る箇所もあるという、いわば自然のダンジョン。
「わかった、このジュウマンモジスウ山脈のミッションに、挑戦するよ。」
こうしてジュウマンモジスウ山脈のダンジョンを攻略するというミッションに臨むことになったのだった。
仲間はいない。1人旅のミッションとなる。
やっぱりこれは、夢なのか現実なのか、あるいはヤーウェが造り出した幻の空間なのか、
それはわからないが、とにもかくにも、この先へと進んでいかない限りは、いつまでたってもらちがあかない。
「まず、最初の一本道は平坦な道が続くな。」
途中、老人と出会った。
「ほほう、おぬしもこのジュウマンモジスウ山脈のミッションに挑むのか。
しかし道は険しいぞ。最初のミッションだと思って、甘く見ないことじゃな。」
そんなことは言われなくてもわかっているが、ここから先はえんえんと、登りが続く。
あたりには霧が立ち込める。ここはやはり幻影空間という雰囲気だ。
途中、装備を確認する。
剣はミスリルソード。鎧は、魔法の鎧。
途中、青スライム、赤スライム、ゴブリン、アイアンアント、大コウモリ、大ネズミなど、次々と敵が現れたが、どうにか倒していく。
ファーラットという、モフモフ系のネズミのようなのもいた。
もう1種類、やはりモフモフ系で、羽根がついていて、空を飛んで行動する、モーモンというのもいた。
こいつらはあえて倒さないで、適当に遊んでやって、やり過ごした。
「洞窟の入口だ…。ここから先は地下を通っていくのか、しかし、疲れた…。」
その洞窟の近くには、なぜか宿屋があった。こんなところに宿屋があるなんて、ここの宿屋の主は、魔物たちよりも強いのか?
そんなことを思いながら、宿屋に入る。
「旅人の宿屋にようこそ。」
僕は宿代を払い、ベッドに入る。
これはやっぱり夢なんじゃないか。
なんだか体もちょうど疲れているし、
ここで眠ったら、目覚めた時には、
元のキングスクラウンの城下町の宿屋のベッドに戻っているんじゃないかと。
僕は目をつむり、眠りに入る。
そして目が覚める。どうやら疲れはとれたようだ。
が、眠ってみても元には戻らなかった。
やっぱり、これは夢ではないのか?
ということは、僕はヤーウェの魔力か何かの力で、この異空間に連れてこられたってことかよ!?
なんてこった!こんなことが本当に起こるなんて!
もしかして、このミッションをクリアしない限り、元の世界には戻れないってことなのか!?
「おはようございます。では、行ってらっしゃいませ。
お気をつけください。このジュウマンモジスウ山脈の最奥部には、黒竜丸という、黒い馬の姿をしたボスがいますからね。」
つまり、その黒竜丸というボスを倒せば、ミッションはクリアして、元の世界に戻れるということになるんだな。
そしてなんと、宿屋のところに、セーブポイントがあったではないか。
ここでセーブしておけば、万が一途中でやられてしまったとしても、またここの宿屋からスタートできるということになる。
そして僕は、いよいよ洞窟の奥に潜入していく。
そしてようやく、黒竜丸のところにたどり着き、その戦いの結果は…。
読者の皆さんのご想像にお任せします。




