衝撃の事態発生!!
メローヴィス万博は無事に開催され、ノボルたちもその役割の一端を担ったことになる。
来客数も上々であるということを見届けて、ノボルたちは帰路につくことにした。
「あーあ、メローヴィス万博か、美術品か。
それもいいけど、久々に島に帰って、のんびりしたいな。」
こうして、久々にキングスリング島の、ネオアイランドシティに戻ってきたノボルたち一行。
ところが思わぬ事態が発生するということを、ノボルたちはまだ知らずにいた。
その日は、『カレーハウス・ノボル・シマウチ』で食事をしていたノボルたち。
もちろんゲテモノなどではなく、普通の。
いわゆる普通のロースカツカレーの5辛を食べていたノボル。
「あー、おいしかった!ごちそうさまー!」
店の外に出る。するとそこで、船着き場のところに、息も絶え絶えの兵士が倒れているという知らせがあった。
さっそく現場にいってみた。するとそれは、
「こ、これは!?キングスクラウン王国の兵士!?
おい!しっかりしろ!何があったんだ!」
「ノボルさんたち…。今すぐキングスクラウンの城下町に向かってください…。ぐ、ぐふっ!」
その兵士はその言葉を言い残し、ついに息絶えた。
一体何事が起きたのか…。ただならぬ気配を感じた。
「キングスクラウンの城下町に向かえというんだな!わかった!」
その矢先、またまた非常事態が発生した。
「うわあああ!ゼベクさんが遺体で発見された!」
ノボルとは開拓に関することで、何かと対立していたゼベクだったが、この時遺体となって発見された。
しかも、その死に方がなぜか、不審なものだった。
ノボルはゼベクの遺体を見た瞬間に、
「…これは…!明らかに何者かによって、殺されている…!
いったい、なぜだ…!
誰が、何のためにゼベクを…!」
そこにはすでに町の自警団の者たちと、兵士たちも大勢、さらには野次馬たちも大勢、ゼベクの遺体の現場を見に来ていた。
「ノボルさん!ここは我々自警団に任せて、あなたたちは一刻も早く、キングスクラウンの城下町にお向かいください!」
「しかし、それでは町の防衛の方はどうするんだ!?」
「大丈夫ですよ。それも我々に任せて、さあ早く!」
「わかった、じゃあ後は頼んだ!」
ノボルたちは再び船着き場に向かう。
ノボルたちはすぐに船に乗り込む。
ノボル、イザコ、マルシア、カトレーダ、そして衛兵のマルセロ、ブルース、キム、ウィル、ロバート、さらにはリディアも、そしてなぜか他にも何人かついてきていたようだ。
そしてさらには大工のケーン、そのお供のサジ、マジ、バーツも乗り込み、旅の一団はたちまち、大所帯となった。
こんな大所帯になったことについて、ケーンたちは同様のことを思っていた。
「こんなに人数が増えてな。
しかしな、どうもただ単に人数ばかりが多いような気もしなくもない。
もっと、できれば選抜の4~5人くらいで、小回りとかきいた方がいいかもしれないな。」
そしてキングスクラウンの城下町が見えてくる。
キングスクラウンの港の船着き場に、船を近付け、そして1人1人、ゆっくりと下船する。
「どうか、前の人に続いて、ゆっくりと降りてくださいね。」
イザコが号令をかける。そしてノボルたちは、久方ぶりに、キングスクラウンの城下町に降り立った。
なんだかずいぶん、久方ぶりのような気がした。なんとなく…。
が、しかし、そこには全く人のいる気配がしなかった。
「なんだ…、人っこ1人いないぞ…。
それにこの雰囲気は…、不気味だな…。」
最初にそう言ったのは、キムだった。
「誰もいない、誰もいないぞ!なぜだ!?どうしてだ!?」
ノボルは嫌な予感がしていた。
「いったい、何が起こったんだ…。」
ブルースも、そして他の仲間たちも、やはり同じような嫌な予感がしていた。
城下町には誰もいない。確かにミッテラン国王がメローヴィス万博の前の祝賀パーティーに来ていた。それとシラク大臣も…。
それなのに、なぜだ…。
もしかして、みんなしてどこかに避難して隠れているとか…、いや、違う。
ではいったい?まさか、神隠し…。
神隠しか…。いや、僕らの信仰する神が、そんなことをするはずはない。
神でないとすれば…。
いや、待てよ、もしかして、邪教の神、邪神も神といえば神だ。
では、その邪教の神の仕業による、神隠しか…。
思い当たるのは、たった1つしかない。
そうだ。あのヤツハカ教団の仕業か。邪教ヤツハカ教団の神、邪神ミツクビ神か。
「ああ、そういえば、ゼベクが殺害された現場から、怪しげな神官らしき者たちが立ち去っていくのを見たらしい。
どうもまともな宗教じゃなさそうだ。見た感じ、邪教の神官らしかったって。」
「怪しげな、神官!?」
目撃者の話によるとそうらしい。だとすれば、ゼベクを殺害したのもやはり、奴らの仕業…?




