メローヴィス王国領(3)~城と城下町~
カトレーダ「うわあー、すごいですね。」
さすがはメローヴィス王国の王都。今まで見てきたところとは、比べ物にならない、大都市だ。
碁盤の目のように道路が整備され、形は正方形、四方を城壁に囲まれ、その城は都のまさにど真ん中の位置にある。
なるほど、これなら空以外なら、四方どこから敵が攻め込んできても、対処できるというわけだ。
ノボル「もう夜も遅くなってくるから、ひとまずは今晩の宿を探そう。」
僕らは宿を探し、一晩泊まる。本格的な行動、そして城へ行き、国王に謁見するのは、明日の朝だ。
翌日…。
朝食はハムエッグトーストと、サラダ、それと飲み物は、オレンジジュースかコーヒー。
さらにデザートにはカスタードプリンもついていた。
ノボル「へえ、カスタードプリンとか、他にも注文すれば、いろんなケーキとかも食べられるのか。」
朝食を済ませ、城下町に繰り出す。
しかし、冒険を進めていくうちに、これは本当に『無人島開拓紀』なのか?という疑問がわいてきているのも、また事実。
もはや、『大陸開拓紀』、あるいは、『未開の地開拓紀』とでもした方がいいのではないか。
そう思いながら、城下町を歩く。
基本的にメローヴィスの王都は、常に正方形の形を維持しつつ、時代が進むごとに新たな拡張工事を繰り返し、現在に至っているということらしい。
王都のはずれの方は、まだ街道もそこで途切れており、また区画なども整備されてはおらず、建設工事が進められていた。
そしてようやく城の見える位置までやってきた。
そして城のある方角に目を向ける。
見たところ、かなり大きな城のようだ。
そして、万国旗がはためく。確かこの国では近々、『万国博覧会』が開催される予定だと聞いたが…。
ノボル「万国旗がはためいているみたいだけど、全然見たことのないような旗もある。
いずれそれらの国々にも足を踏み入れることになるかもしれないな。」
そして、あることに気がついた。各国の旗がはためく中で、なぜか、キングスクラウン王国の旗だけが、無いのだ。
ノボル「あれっ?そういえば、キングスクラウン王国の旗は?
あれっ?無いぞ。まさか、この万博に何も出展していないというわけではあるまいな。」
突如として疑問がわいてくる。
疑問を抱えながら、城へと向かう。
そして城門に到着した。
見張りの兵士たちからはお決まりのセリフ。
「王様は身分を問わず、どのような者ともお会いになられる。
王様に、粗相のないようにな。」
そして城門が開く。
ギギギギギギィーッ!
城門が開くと、そのまままっすぐ、城の正面玄関にたどり着く。
正面玄関の扉を開けて中に入る。
そこからさらにまっすぐ歩き、2階の国王の間に続く階段を登っていくと、さらにまっすぐ歩いた位置にある王座に、メローヴィス王国の国王が鎮座している。
横にいるのは大臣らしき人物と、見張りの兵士たちが脇をかためる。
僕たちは迷わず、まっすぐ進み、国王のもとへ。
「おお!おぬしたちは…。」
国王がまず、一言話したのに続いて、大臣が話す。
「おお、お前たちも国王陛下にあいさつをしに来たのか。
最近はよく、お前たちのように国王陛下にあいさつをしに来る、旅の者たちが多くてな。
それでは、この大臣から紹介しよう。
こちらにおわすお方は、メローヴィス王国の第14代国王、
ヴィヴァルディ14世陛下じゃ。
お前たち、粗相のないようにな。」
国王の名前はヴィヴァルディ14世というそうだ。
ヴィヴァルディといえば、たしか17世紀から18世紀くらいに、そのような名前の音楽家がいたような…。
ヴィヴァルディ14世「ようこそ。我がメローヴィス王国へ。
私は国王のヴィヴァルディ14世だ。」
ノボル「ははーっ!
キングスクラウン王国の、キングスリング島からやってまいりました、ノボル・シマウチと申します。」
ヴィヴァルディ14世「む。はるばるそのような遠い所から、やってきたのか。」
ノボル「はい。」
ヴィヴァルディ14世「たしか、キングスクラウン王国の、キングスリング島という所から、やってきたとな。
うーむ。キングスクラウン王国ねえ…。」
その後、僕らは衝撃的な発言を聞き、やがてそれが事実だということを知ることになる。




