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青き薔薇の公爵令嬢  作者: 暁 白花
登場人物紹介
201/228

登場人物紹介1

『貴女はだぁれ?』


『私はソーナ。ソーナ・ラピスラズリ・ハーティリア』


『その魂の核の貴女はだぁれ?』


『わたしは、遠矢 奏那』


『貴女の――――を教えて』


『簡単で良いのなら。その代わり、始まりを教えて』


 声の主がコクリと頷いたのが気配で感じ取れた。

†ソーナ・ラピスラズリ・ハーティリア†


乙女ゲーム『スターチスの指輪』の悪役令嬢――という役割りを与えられたキャラクター。


それはゲームのシナリオライターが女神フォルトゥーナによって見せられた夢――天啓によるもの。


『スターチスの指輪』とは女神フォルトゥーナの聖女と成る器選定の手段だった。


†星の女神ミカ†


暁の明星の女神。

無限ループ転生を課せられた存在。


神々の世界は叡智、豊穣を司る女神が収めていた。しかし、武を司る男神はそれを快くは思ってはいなかった。

叡智、豊穣などよりも武を以て侵略し征服し勇を示し、知らしめる事がより強力な支配力となる、と考えていたからだ。


武を司る男神の謀叛。それにより女神は敗北。女神たちは男神に恭順、隷属させられ妹、あるいは妻とされた。


最後まで抵抗したのが数少ない武をも司っていた女神たち。しかし、そういった女神たちは武によって斃されるべき魔へと堕とされた。


蛇、竜へと。


そんな中、女神で在りながら独立した存在があった。それが星を司る女神たちだった。


星の女神たちからすれば地上・・を治める覇権争いに過ぎなかった。だが、男神たちは宇宙そらをも欲したのだ。


一番最初に男神へ恭順の意を示したのが運命を――宿星を司る女神フォルトゥーナだった。


女神フォルトゥーナの裏切りによって星を司る女神たちは権能を簒奪された。


それでも星に依る神格だけは衰えることは無かった。

男神に犯さ(奪わ)れる事を良しとしなかった星の女神たちは星の霊格を凝縮させていった。


星霊、聖霊、精霊、アールヴ、ドワーフ、マーメイド、星獣、聖霊、精獣、獣人――後に精霊種と云われる存在の祖と成った。


それらの存在の受け皿だったのが金星(明星)だった。その女神は権能を簒われながらも最期まで戦い抗い続けた。元々地上を支配する女神の在り方とも武ばかりの男神とも相容れなかったからだ。


星々の女王こそ彼女だった。他の女神たちは星へと逃した。弱りに弱った時、フォルトゥーナの呪がミカにかけられた。


神に祈り、慈悲を乞い、赦しを乞い、その奇跡を願い、救いを求め彷徨う人へと堕転させられた。


裕福から、または絶好期から全てを奪われ、失い転落。そうすれば尊き存在を信じ、救いを奇跡を願うだろうと。


しかし、記憶を漂白されようと業というものは魂の核に刻みこまれているらしく、何度転生を繰り返そうとも盲目的に心酔し、信じることは無かったし、乞い願うことも無かった。


そして何度も転生を繰り返しては簒われ続け、それでも折れず曲がら無かった奏那ソーナの願いを束ねた存在が、ミカを覚醒させた。どのような事象にも始まりとなる起点は存在し、内包している為に覚醒は必然だったのかもしれない。


そのミカが残された可能性の一つである奏那の死に際に現れて記憶を維持させたままソーナへと転生させるという禁じ手を打った。




†遠矢 奏那


フィギュアスケーターでありオタク女子。

両親は世界的な音楽家。当たり前のように音楽が生活の中にあり、彼女に音楽の才の種が芽吹くのも必然だった。


二世誕生という周囲の期待とは反対に彼女は音楽を使い身体で表現する世界に飛び込んだ。憧れたのはアイスダンスをやっていた現役時代のマティア。彼女に憧れたのがきっかけだった。


翌年、マティアが引退。それと同時に彼女が自身の生徒を世界中から募集すると知り、トライアウトを受ける。数ヶ月の試験の結果、見事に合格。日本人で唯一アイスダンス部門で合格を果たした。


奏那自身、親元を離れて単身渡米する準備をしていたが、マティアの方が日本に移住した。理由はアニメと日本食と日本のお菓子。マティアはオタクだった。


しかし、日本でアイスダンスのペアが見付からずシングルへ。


ジュニア女子シングルで世界の頂点に立った翌年、選手生命を絶たれる様な怪我を負うも、アイスダンスの選手として現役を続ける。

しかし、ペアテストで相手との意識の差、温度差によって成立せず。マティアの説得で一年組んだ相手ともパートナーを解消している。


そして高2の春、子供を助けて自分が事故に遭い死ぬ、という間抜けな死に方をする。


小悪魔的なミカに因って記憶を維持したまま転生をする。




ソーナ・ラピスラズリ・ハーティリア(真)


魔法貴族筆頭であるハーティリア公爵家の長女。前世の魂の在り方と記憶を保持したまま転生を果たした奏那の姿。ミカからソーナへの転生。ソーナから奏那への転生。奏那からミカへ、という無限ループから外された存在。


魔力を生み出す源泉とそれを身体に巡らす魔力回路、その魔力を魔法に変換するための炉心。その中で魔力を生み出す源泉が枯れていると診断され、魔力なし――非魔法士《人に非ず》との烙印を捺された。


周りから蔑まれ、魔法士に飼われている家畜と言われながらも、前世の知識を活かして道を切り拓こうとしている。


弟レイフォン、妹レナスを可愛がるも、周囲の非魔法士への正しい魔法士の在り方、魔法士至上主義の思想に染められた弟レイフォンによる謂れなき蔑みに愛想が尽きた。


魔法士至上主義の思想は妹であるレナスにも吹き込まれるがレナスはその意に染まらず、反して姉にべったりのお姉様っ子になった。そんな妹を溺愛し、非魔法士による魔法の行使などを教えていく。


非魔法士による魔法行使の魔導具の基となるものは、変身ヒロインの変身道具。ブローチやコンパクト、または携帯端末や楽器、短杖、チョーカーなど。その中でもコンパクトもしくはブローチ型を選び、五行説の相生そうしょうと魔石を用いての人工魔力炉を作り出した。


前世の知識と心友の書いていた知識チートノートなる黒の書に記された知識を活用して行く。


食事――料理に関して不満があるなら自分で作れ、という考えから食への我慢を止める。


母親が過労により倒れたことで非魔法士の家畜根性にキレる。その改善がの第一弾が米作りであり、絹糸造りだったりする。


第二弾は武器。非魔法士でも魔物を討伐出来る武器を造り出した。それは夏休みの工作的なものであった。割り箸と輪ゴムで組み立てた輪ゴム銃では無く、銃の形の板や歯車を組み合わせて作る輪ゴム銃ではあったが魔導銃を形にしてみせた。


その後、弟レイフォンとの決闘において地雷原と落とし穴という罠を用いて魔法士に勝利をしてみせた。


それを評価した母方の祖父の誘いに乗り留学することに決めた。


新武装の試験を兼ねた魔物討伐で訪れた土地の冒険者ギルドに捕われていた人獣の幼女を助け、その母親を仲間にする。


ギルド受付嬢の証言と案内のもと怪しい祠に赴き、予期せぬ心友との再会を果たす。


心友を元の世界へと送還するために時空と次元の扉を開く。


その扉を開き、心友を送還するためにアマティラスの分御霊である星霊と契約する為に対価を支払う。


その代償は大きく、現在は精霊郷の泉にて癒やし中。


性格は女神時代から一柱の女神でありながら、その輪に入るのを忌避していた。かと言って戦と女と酒の男神と友好を結んではいない。


それは人になっても変わらなかった。


ifの世界―― 平行世界のソーナ、または奏那の恋愛模様は様々である。

ゆっくりと書いていきます。

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