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青き薔薇の公爵令嬢  作者: 暁 白花
再会と別れ。そして……
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インタールードー別れー

 アウローラ。本人曰くミカと名乗る金星の女神に日向が元の世界―― 日向が召喚された時間軸に戻す方法があることを聞いて、私と日向は顔を見合わせる。


 日向と居たい。日向が側近の一人になってくれるのなら、どんなに心強いか。


 しかし、教会や召喚者に見付かれば日向には聖女として使い捨てにされてしまう未来しか待っていない。


 一緒に居たい、だけど還したい。二律背反する心が困った笑顔となって表に出てしまう。


「奏那が居ないのはやっぱり寂しい……。せっかく再開出来たんだから残りたい……」


「……日向をこんな世界に縛り付けたくないよ。もう死んじゃったわたしには向こうの国のことは分からないけど、こっちの国や世界より幾分かマシでしょ? この世界には、向こうの国のように福祉制度がある訳じゃないし、やっぱり宗教の考えが強いから、『祈りが足りないから』、ぶっちゃけると献金や御布施が少ないから、で切り捨てられてしまう。ほら、ゲームでもゲームオーバーになったら『祈り(レベル)が届かなかったから“って教会(セーブポイント)から再出発だったしね」


「私が残るのは足を引っ張る事になるから迷惑……?」


「違うって!! 魔力も無い、権力も無いわたしじゃ日向を守れない!! 色々試しているけど、まだ……魔法士を倒すには至っていないのよ。愚弟程度を嵌め倒したってなんの自慢にも実績にもならない。せめて軍隊を一掃出来なければ、わたしの言葉は威圧にも脅しにもならない」


「あぁ。そうだったね……。力を示してからしか言葉を発しなかったもんね」


「私は周りが騒げば騒ぐほど白けていくタイプだからね。逆に『後ろの(帰る)橋を焼く』いて前だけに突き進むっていう決死の決断とか決死の覚悟をする人もいるけどね。私は煩わされたくも無かったし、一言目にはソレ、下手をするとその話題しか注目されなかったりね。わたしにとってアレは構成の一つだから」


「もし……もし、私が喚ばれたのがもっと未来だったら……」


「ずっと一緒に居られるようにしてたよ! 一緒に居たかったなぁ……」


「私も一緒が良かったよ……」


 泣いて、悔やんで、運命に怒り、恨んで、泣いて、そして私たちは別れの決断を下した。


 再び、今生での別れ。


「心は決まったみたいね。じゃあ日向を元の世界、時間に還す為に必要なこと、そのための準備を始めましょうか」


 そう言ってミカが取り出したのは、白銀のインゴットとクリスタルだった。

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