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青き薔薇の公爵令嬢  作者: 暁 白花
天高く
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インタールードー女神アマティラスー

 あーしは緑色の筒状の入れ物に入っているオニオンサワークリームのポテトチップスを食べながら、主神として監視していた。


 ――チッ! ムカつき! 何なんだよ! このトップランカーは!! マジあり得ないし!! つーか、コイツら何時風呂入って、飯作って、寝て、学校行って、仕事にいってるんだっつーの!!


 ミカのヤツが異世界で流行ってるっていう音ゲー、リズムゲーヤってんだけどさ。数十分、二、三時間プレイしないだけで数百から数千、ランキング落ちてる。


 そんなの、あーしみたいな真面目な社会神しゃかいじんには無理ゲー、不利ゲーしゃね? って思うのはあーしが間違ってるのだろうか?


 プレイするためのスタミナとか決められってけどさぁ、これ、課金すればスタミナ回復石手に入ってヤり続けられるじゃん。意味ねーじゃん!!


 イベント限定ガチャ回したくても、ランキング報酬手に入れるにはイベント周回せにゃならんし。ビギナーで無課金者には無理っしょ。


 お父さん、お母さんのお許しを貰ってとか書いてっけど、異世界の4000円とか高すぎじゃね? 許可なんて下りないっしょ? 許可する親が居るなら顔が見てみたいっつうの。


 欲しいキャラの為に、愛故に子供たちがパパ活しちゃうぞ? 援交しちゃうぞ? 引きこもりになっちゃうぞ☆


 大丈夫か? 運営。何処ぞの団体が声高に悪性ゲームだって言い出すぞ? そうでなくとも一部のマナーの悪いファンのせいで白い目で見られてるっつうのに。運営は馬鹿なの?



 ――まぁ、とりあえず4万ブッ込んどきますか……。


 そんなことをしながら世界を監視していたらミカが自分をいたぶって遊んでた。


 ――いや、マジなにやってんの?


 ミカの行動に呆れていると、背中がゾクッとした。


 ――何? いまの……。


 主神の―― 世界の管理者たる、このあーしに不快感を与えたのは何処の誰だゴラァ!!


 コーラを噴いたね。クジラの潮吹きもビックリのは噴きっプリだ。テヘ♪


 ――いや、そんな冗談言ってる場合じゃねーし!!


 浮かんでる玉を指で操作して見ていく。


 すると、安っぽいパンツスーツを来た異世界人が召喚、転移させられていた。その女を視ると、ソイツは勇者の加護を与えられていた。こんなことをするのはヤツしかいねー!!


 ――あんの陰険、陰湿のクソ女神ぃぃ!!


 時の番人、運命の女神フォルティナの仕業だ。


 ――っざけんなよ!! 陰険ビッチ!!


『ミカ! ミカ!! 〈アウローラ〉!!〈セーラ〉!! 〈エトワール〉!! 輝ける星の女神アメノミカホシ!! 疾く来やれ!!』


 久々にブチギレたわたし神友しんゆうを喚んだ。



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