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仲間増えました。

仲間増えました。

獣種族ビーストのルル。

ケモ耳キャラ。

赤毛の耳をひょこひょこさせながら、 俺に言う。

「……あ、 あのぉ〜」

「……どうした?」

おばあさんの家の焚火を前に、 ミスリルソードの手入れをしたままルルの方向に耳だけ傾ける。

実はこのミスリルソード、 ルルの持ち物だ。

「そろそろこのチョーカーを外して欲しいのですが……」

「アホ」

ずびしっ!

俺の放った垂直チョップが、 ルルの脳天にクリーンヒットし、 それと同時に「にゅっ!」と声を漏らす。

「パーティメンバーに首輪付けるリーダーなんて聞いたことないですよ!」

おいおい、 あんたは何時いつパーティに加入したんだよ……。

しかし、 ここで本音を吐いてしまえば、 折角手に入れたこのミスリルソードも手放すこととなるので……。

「よく聞け掃除係、 この世界は甘くない……。 それこそ俺がいた時代より、 遥かにだ。 そして、 まだお前は未熟だ。 なんたって山賊に捕まる位だからな」

「……っぐ!」

俺の的を射た言葉に苦悶の表情をするルル。

「そこで、 だ。 責めてもの俺の趣味……ごほん、 力をそのチョーカーに注いである。 つまりだ、 ルルの身体能力の底上げの手助けをしているんだ」

「……こ、 これにはそんな役目が……」

あるかぃ。

まあ、 丸まったので良しとしよう。

「時にルル。 そろそろ軍資金を確保しておきたい所ではあるんだが、 いいとこないか?」

いつまでも始まりか終わりかわからん所に居候している暇はない。

一刻も早く魔王を倒す……という名目でキャッキャウフフな異世界ライフを送る目的を果たさねば。

「そうですねぇ……2つ先の街がカジノで栄えてますけれど……」

カジノか……。

魔王が世界征服してる時に賭け事してんの……?

まぁ、 どこもかしこも滅んでちゃ話進まねーけどさ。

「うしっ! まずは軍資金集めなんだが……。 俺は見ての通り流浪人、 一文無しだ。 ルル、 いくら持ってる?」

「……さ、3000ベリル位でしょうか?」

この世界のお金の単位はベリルっつーのか。

「それってどれくらいなんだ?」

単位がわかっても価値が分からん。

「ウルの実1個でだいたい100ベリル位ですね」

ウルの実と言うのが、 この世界のリンゴ見たいな果物だ。

すくねぇなぁ。

単位の価値は左程変わらない様だ。

「……カジノでいっちょ稼ぐか」

俺は、 お世話になったおばあさんに一言挨拶し、 ルルと共に2つ隣の街に向かうことにした。

「あ、あの……私、 あなたの事なんて呼べば……」


「……マスターとでも呼んでおけ」

さて、 ケモ耳少女からマスターと呼ばれる事で、 ここから俺の異世界ライフがスタートするのであった。

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