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討伐イベント3


討伐目的の魔物が住み着いているとされる場所は、 大体の予想は付く。

水源に住み着いたのなら、 その水源に向かえば、 確実に無駄足を折らずに済む。

何かしらの手掛かりは掴める筈だ。

「ルル、 目的の水源まであとどれくらいだ?」

異世界文字が読めないので、 地図はルルに任せている。

「う〜ん……そこのアトラン樹を左に曲がって、 ずっと上に登った位置にあります」

すると、 すぐ目の前に大樹を真ん中に二手に分かれていた。

「ここで1度千里眼を使用するのが得策ではないかと……」

「そか、 んじゃ頼むわ」

「御意に」

するとロキは、 自らの目を閉じ、 左の顔半分を覆う仮面を外す。

そして、 次に右目を開いた時……確かに発動されていた。

輪廻の紋様が施された瞳に変化していた。

「……水源の周りには魔物は見当たりませんね……このまま進んでも問題無いでしょう」

「うし、 じゃあ行くか」

1度下ろしていた荷物を再びからい直し、 左の道を進む。

「このままなら順調に行けそうですね!」

まって、 ルルさん?

それは異世界ファンタジーものの決まり文句。いわばフラグ……。

「…………あるじ、 何か来ます」

「ほらみろー、 ルルのせいだぁ」

「わ、 私ですかっ!!?」

確かに、 今までとは空気が全く違う。

おぞましい空気が流れてくる。

徐々に周辺からは黒霧が立ち込めてくる。

「……霧?」

視界が絶たれた今、 気配で察知する必要がある。

目を閉じ、 辺りを捜索する……。

そこで、 一つ気が付く。

「…………気配が何もしなくなった……?」

何もしないのだ。

魔物の気配も。

……ルルもロキもだ。

「……っち、 やられたか」

悲鳴なんかが聞こえなかったことから、 誰も攻撃されてはいない筈だ。

つまりまだ2人は無事。

「…………そうだ!」

俺は、 ホルスターからジェミニを抜き取り、 振るう。

すると、 俺の身の回りには風がが吹き荒れ、 黒霧を晴らす。

「…………いない」


既にそこには2人の姿はなかった。


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