第2話
「おいおい、どうした〜?1番最初の時よりどんどん魔法が下手になってきてるぞ〜?」
と、明るく言うブラウン先生。
「僕は剣術の方が好きなんですよー。」
なんか最初に魔法を使った時にものすごくうまかったと言うへまを俺はどうやらしてしまったらしい。
そのせいで、変に才能があるとか思っていやがるらしい。本当に最悪だ。でも、本当に才能あるんじゃね?よっしゃ、勝ち組。
「そうか、そうか〜。でも俺は剣術は教えられないからな〜。」
と笑いながら言うブラウン先生は、とてもイケメンだ。なんでもお見通しのような力強い目に、よく焼けた褐色の肌。綺麗な鼻筋。肌の色によく合う、輝く金髪。ま、まぶしい。 なんかサーファーって感じがする。この辺海ないのに。日サロとか行ってんのかな?
前世が女の記憶とかが残ってるから、どうも見とれてしまう。でも、端から見たら、男が男に見とれてるってキモいんだろうな。笑
「う〜ん。なんか魔法に興味なさそうだから、興味が出るような話をするね〜。
魔法には特性があってね、火、水、土、風、雷、の5つと、光と闇の全部で7つあるんだ。だいたいね?
それ以外の属性も持っている人は持っているみたい。
でも今はとりあえず7つ覚えておいて〜。
それでね、ここだけの話、この世界には転生者と呼ばれる人たちがいてね、その人たちは絶対その人だけの固有のスキルを持ってるんだよ〜。学校でその人たちに会えるかもね?
話を戻して、今日は火の魔法を学んでいこうか〜。」
え、え、、え?固有のスキル?そんなの持ってないんだけどー。前世の記憶は日本のもので、今は、ヒメネディにいるから、俺も立派な転生者だよね?
なんでスキル持ってないのー?笑
つーか、他にも転生者いたんだ。私が特別かと思ってたわ。あ、自惚れちゃいけないね。だからいつも失敗するんだよ。
それにしても、お先真っ暗だわー。最悪すぎる。俺、魔法の才能あるわーとか思ってる場合じゃないわー。
まぁ、とりあえず、先生の前では魔法の才能がないふりして、家でスキル取得について調べてみるか。
「じゃあ、まずは小球・火からね〜。」
「はーい。」
ハイネは5つの属性全ての小球を取得した。