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お局おばさん万歳36

揺れる灯台の闇にフォークを刺しても、私の心に吹く風は癒えやしない。





母さん…。

血液型B型の灯台が眼球の中にあり、雨が降っている海。





私はワイパーの滴になって鉄屑を掻き分けて泳いでいる。





血液型B型の灯台の波の褥に抱かれて泳ぐ海を照らす眼球の灯台の色は何色なのか?





そんな女の止まった心臓のごとく心の揺り篭の中で、私は惰眠を貪っている。




揺れる惰眠は悲しいの?




お母さん?





揺れる灯台の闇にフォークを刺しても、私の心に吹く風は癒えやしない。





寒く寂しい心の闇を照らす天井の無い灯台の光はまるで星の輝きに似て疎ましい。





そんな夜の帳に私は虐められ、流す涙の海の褥よ。





形の無い光が眩しくて、私は母さんの胸で眠る夢も見れやしない。




そんなけだるい夜。





寂しさに揺れる灯台の光は涙に濡れた枕のようだ。





母さん、もう一度僕の名前を呼んでおくれ。




母さん。





お願いだから。




母さん…。

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