同期の葛藤
「腰が抜けそうだった。」
展開途中の一番真近で見た及川は呟いた。
それはそうだろうと一同は頷く。
「戦女神が降臨したかと思ったぜ。」
それは言い過ぎだろうと一同はこっそり思った。
「で、奴は何をしたんだ?」
遠藤が首を捻る。
「つまりだ。何で旗を取った朝倉と山田、神崎が呼び出しを喰らうんだ。」
森の疑問に誰も答えられない。
例年の陸短祭は丸一日がかりで三戦が行われる。
二勝すれば良いのだがどちらも探り合いで長引き、結局は時間ギリでの戦端が開かれる事になり夕方まで掛かるのが常だった。
それが、陸短祭始まって以来の速攻で二勝したのが一年生となれば騒ぎは当然大きな物となるだろう。
まして二戦目の勝負は二年生達にとって承服できる結果では無かった。
教官たちの判断で一年生たちは宿舎に追いやられたが、朝倉神崎山田の三人は呼ばれたきり既に二時間たっても帰って来ない。
「遣り過ぎたかな、奴等が卒業するまでまだ三か月は有る。朝倉はやばいぞ。」
及川の言葉は男達には判り易かった。
昼飯の野戦食も放り出し彼らは打ち合わせを始めた。
その少し前、教員棟に呼び出された神崎等は形ばかりは如何にもしおらしく担当教官の前に居並んでいた。
呼び出しは覚悟していたが二時間近くも放っておかれてやっと現れた森田担当教官の表情は掴み処の無いものだった。
デスクに着いた森田教官は額を抑えたまま長い間瞑目し、やがてその一つしかない眼を一人に向ける。
「朝倉、何を企んでる。」
酷く静かな声で尋ねる。
神崎と山田の前で問いかけられた朝倉が顔を上げた。
まずい、と咄嗟に神崎が一歩前に出る。
朝倉の眼がこんな光りかたをするときは喧嘩上等の合図だった。
「私の指示です。朝倉に掻き廻せと云いました。」
朝倉が弾かれた様に神崎の顔を見た瞬間、山田も続いた。
「自分も、盗れるなら盗れと云いました。」
朝倉が言葉を出す前に担当教官がそれを抑えた。
「神崎、山田は黙って居ろ。俺は朝倉に聞いている。
それで、此処までのパフォーマンスは何の為だ。」
「倶楽部活動の許可を戴きたく頑張りました。決して二年生を侮辱する積りは有りません。が、いずれは入隊を目指す同じ身としては温いと感じたのは確かです。」
「生意気な口を利くな。」
「はい。」
低いが実に鋭い声だった。
こんな模擬戦では無く最前線で戦ってきただろう男の声には力が有る。
「校長以下の全教員が呆れていた。此処まで容赦なく二年生を叩いた記録は陸短開校以来初の珍事だ。だが、お前はやり過ぎた。二年生の一部が怒り狂うのは想定内か、外か。」
「内です。お言葉を返すようですが・・・」
「返さんで良い!」
鞭を打つような厳しい声に朝倉だけでなく神崎達もビクリと身じろぐ。
「倶楽部活動とは何だ。」
「課外活動として、体力強化、格闘、語学、地理および世界情勢などを補足したく思います。」
「了解した、許可する。」
即答だった。
「顧問教官と語学等の教官は此方で手配する。場所は第三体育館だ、部長を決めて明日の午後1600時集合。以上だ。」
「有り難う御座います!」
「二年生教棟ならびに宿舎には近づくな。特に朝倉、単独行動は控える様に。」
「どう云う事だ、あの話は何だ。」
教官棟を出てすぐ尋ねたのは山田だったが、朝倉はまず神崎にその眼を向けた。
「お前はもう良いぞ、お疲れ様だったな。」
朝倉の言葉には言葉以上の感情は無い。
神崎の迷いも躊躇いも総て知ったうえでその肩を軽く叩いた。
「山田、及川達にも話が有る。今までとこれからの事だ。お前の部屋に集めるぞ。」
不審そうな山田を引っ張る様に宿舎に向かう背中を見送って神崎は何も言えなかった。
「山田、及川、森と遠藤。それに私が部員だ。」
宿舎に帰った朝倉の言葉に及川が首を傾げた。
「神崎は?」
その場に居ない事がおかしい。
今ではそれぐらい朝倉神崎コンビは当たり前になっていたが、朝倉の答えは、
「さあな、それは奴が決める事だ。お前達とは違うからな。」
未来を貰い受ける中に神崎は入って居ないと朝倉は平然と笑ったが、山田は不審そうに尋ねた。
「俺達で何をする積りだ。倶楽部活動とは何だ。」
その問いに返されたのは別の問い。
「お前達は軍人となる覚悟は出来てるか?」
それは今までの朝倉とは全く別人のような声だった。
眼の光さえ冷たく冴え切った物へと変わる。
気圧されたように頷いた四人の眼を確かめて、決定的な言葉が出される。
「私はG倶楽部に上がる、その為に来た。」
思わず息を飲んだ山田達に朝倉は続けた。
「噂では聞いた事が有るだろう。日本陸軍最精鋭、G倶楽部を。世間では特殊部隊と云うようだが、その認識は間違っている。G倶楽部はG倶楽部以外の何ものでも無い。
格闘技術こそ総体的に優れているが、実の処彼らは個々の技能が突出したプロ集団だ。
軍事、外交、情報、探索等々・・・軍事外交から救出作戦、諜報活動に暗殺までこなす。がただ一つ、彼らはあくまで裏の組織、決して表舞台に立つ事は無い。
一年戦争時に置いて彼らはそれぞれの任務を授けられそれを完遂したが、生き残った者で日本に帰国したのは多くは無かった。時のG倶楽部総帥の最後の命令に従い各自の途を歩き出した。
だが、彼らは戦後の混乱期に目前で倒れる子供を、年寄りを、世の中で云う弱者を見捨てることは出来なかった。護ってくれる手も無く死に往く人をそのままにすることが出来なかった。
そしてG倶楽部は再び結成される。
戦後三年にして外の基地局をキープし、一部が帰国して日本陸軍最精鋭G倶楽部を復活させた。
今の立川連隊所属G倶楽部がそれだ。私は其処に入る為に送られて来た。」
確かに噂では色々聞いていたのは事実だったが、初めて聞くG倶楽部の存在とその意義、そして何よりごく身近に居た朝倉がそんな目的を持っていたとは・・・
「・・・お前は・・・何者だ。」
唸るような山田の問いに朝倉は一瞬眼を閉じ、ゆっくりと開く。
「北米フェニックス基地所属、G倶楽部 第二戦闘兵士フレア。
立川連隊G倶楽部に入る命令を下されてきた者だ。」
ごくりと遠藤の咽喉が鳴った。
森は朝倉の顔を凝視し山田も押し黙る中、落ち着いた声は及川から出された。
「直接入隊しなかったのは俺達が必要だったと云う事か、お前の眼に適ったとしたなら断われないな。
了解した。
俺も其処を目指してきたし、何より俺の未来はお前の物だ。」
及川の男にしてはしなやかで綺麗な掌が出され朝倉の小さなそれを握った。
穏やかで優しい表情の中、その眼だけがひどく真面目に光っていた。
「お前が振った旗で俺は決めた。山田、お前たちがどうするかは自分で決めろよ。そうだろ朝倉。」
やっと、僅かな笑みが朝倉の口元に浮かぶ。
「ああ、そうだな。嫌だと云う奴を引きずって行く訳には行かないからな。
明日の1600時第三体育館で待って居る。」
山田の部屋を出る朝倉に及川が続いたが、其処には神崎が立っていた。
「何だ、此処で何をしてる。」
だが神崎は一言も云わず朝倉の横を歩き出す。
不審そうな朝倉とは違い及川には神崎の意図が良く解かって居た。
『朝倉を一人にするな。』
それは教官に云われるまでも無い、二年生の一部が騒いでいる事は想像するまでも無かった。
実際山田と朝倉が帰って来るまで及川達は如何に朝倉を護るかを話し合っていたのだから。
朝倉を部屋に送り込むと神崎は一つ息をつく。
「奴は話したのか、自分の事を。」
「ああ。」
「お前達はどうする?」
及川の表情が僅かに緩む。
「山田達は考えてるようだな。G倶楽部を知る者は少ない、いきなり感が大きすぎるし躊躇うのは当然だ。」
「お前は?」
「受けた。」
立ち止まった神崎に及川も止まってその顔を見つめる。
「無理やりじゃないぜ。俺は軍人になると決めて此処に来たんだ。朝倉が途を着けてくれるなら願っても無いと思っただけだ。」
驚いた事に及川はそのまま背中を向けた。
「及川。」
思わずかけた声に男は脚は止めたが振り向きもせず、
「自分で決める事だろう。俺の決定はお前のものじゃ無い。それと、朝倉のガードはなるべく俺が見る。迷うお前に任せる気は無い。」
その姿が消えても神崎は立ち尽くしていた。
神崎晴海には子供の頃からずっと見ていた夢が有った。
物心がついた頃は戦後の混乱期、父もすぐ下の叔父も外務省の外交官と云う環境で育ったせいで神崎はごく幼い頃から当然の様に外交官の職業に憧れ、いつかヨーロッパへ行く事をめざしていた。
外務省に入る為に東京大学を受験しようと思っていた彼に父親が陸士大を進めたのは高校二年の時。
とてつもない難関に驚いたが確かに其処を出ていれば誰一人文句も無いはず。どんなキャリアでも思いのままになると自ら挑みそして見事に難関を突破した。
だが祖母の事から決まっていた外務省官僚の内定を取り下げた時、在学中から付き合っていた恋人も失った。
『信じられないわ。幾ら御婆様の為とは言え自分の人生を変えるなんて。貴方が変えるのは貴方の将来だけじゃ無いのよ、この私の人生まで変える気なの? 私を唯の軍人の妻にする気?』
陸軍士官大学の名と外務省官僚の名が無くなると神崎晴海は唯の22歳の男になっていたようだ。
唯の、少し頑なで人嫌いの男に・・・
自分でも思いがけない程の傷を負った男に、その傷さえ忘れる体当たりをかまして来たのは自称18歳歳の未だにガキ丸出しの野生児、朝倉悠里。
何処でどんな育ち方をすればこんな挑発と悪口雑言を身に着けられるのか。
男の育った環境では在り得ない売り言葉に買い言葉。
口だけでは無く拳も脚も遠慮会釈なく飛んで来た。
大人と云われる歳でも喧嘩を買ったのは意地になっていたからか、剥きになっていたからか、はたまた捨て鉢になっていたからか。
だが、だからこそ折れる事無くやって来れたのも事実だった。
神崎の眼が痛い程赤い夕焼けを見据える。
G倶楽部の珠と呼ばれる弱冠16歳の女のクソガキは23歳になる男よりもだいぶ大人のようだった。
騒動はその夜起こった。
深夜2400時を回ってすぐ、神崎は複数の足音で眼が覚めた。
部屋を飛び出すと四階の女子の階に上がる階段に人が溜まっていた。
昼間の第二戦目、人を喰ったような単独行動であっけなく旗を盗られた二年生の一部、十数人が一年生宿舎に殴り込みを掛けたのだ。
それを一人止めていたのは及川。押し通ろうとする二年生を踊り場で抑えていた。
「朝倉を渡すことは出来ない、帰ってくれ。」
これだけの男達を前に驚いた事に及川は妙に落ち着き払った冷静な声で対応していた。
「其処をどけ。俺達だって覚悟して来たんだ、どかないなら腕ずくで片付けるぞ。」
「待て。」
後ろからの神崎の声に何人かが振り返る。
「朝倉にやらせたのは俺だ、掻き廻せとも云った。だが、あんた達が旗を盗られたのはあんた達の油断だろう。一戦目でどれだけ緩いかは気付いていたが、あそこまでとは思わなかったぜ。いったい今まで何をして来たんだ?」
その朝倉仕込みの挑発に二年生の怒りは完全に神崎に向かった。怒号と罵声が飛び交う中で神崎は平然と言い放つ。
「作戦参謀として云わせて貰うが、たかが模擬戦ごときで当たりを計ろうなど馬鹿馬鹿しいにもほどが有る。まして腕も頭もおっつかないうえの戦争ごっこじゃ全く持ってこの先が不安だな、今からでも遅くない、転職したらどうだ?」
及川の姿が消えている、朝倉に知らせに行ったのだろう。
神崎の目線が動いて指を指す。
「詰まらん事を考えるよりおとなしく帰った方が良い、教官が来るぞ。」
窓の向こうには確かに煌々と明かりのついた教官棟が見え、其処から走り出す姿も見えた。
だが、
「今さら帰れるか! お前と朝倉は吊るしてやる!」
「この馬鹿野郎共がっ、やれるものならやって見ろ!」
その何処か面白がっている罵声に神崎は思わず溜息をついた。
引っ込めバカ、と思っても既に手遅れだった。
「朝倉っっ!」
怒鳴り様に飛び掛かる男達を朝倉は躱して殴り飛ばす。
及川も同様だった。
「止めろ!」
怒鳴った拍子に気がつくと神崎の手は既に二年生を殴り倒している。
その乱闘が終了したのは呆れるほど呆気なかった。
二年生は全員が転がり立っていたのは朝倉、神崎、及川と山田に森、遠藤・・・
「お前ら何時来たんだ?」
聴いた神崎に山田が笑った。
「お前の売り言葉を後ろで聴いて居たぜ。」
「さすがに朝倉仕込みの挑発だ、此奴らだってあれじゃ引くに引けない。」
遠藤が呟いた途端、
「この馬鹿どもが!」
教官たちが駆けつけて一緒くたに怒鳴り飛ばされた。
襲撃を掛けた二年生は退学の憂き目を喰らうらしい。
自業自得とは言え後数か月で卒業となるのに気の毒にと神崎は思ったが、聞けば珍しい事では無いと云う。12月に陸短祭が行われるのは一年生の教育と二年生の最後の関門を兼ねているらしい。
滅多に無い事ながら二年生が負けた時にどんな態度を取るか見極める最後の試験なのだと森田担当教官は教えてくれた。
「本来ならこれは云ってはならん事だ、口外するなよ。」
宿舎の食堂に連れ込まれ担当教官から説教を喰らう筈が、教官は面倒臭そうに肩を竦めて呟いた。
「今さら説教でも無いだろう。」
何時に無いラフな教官の態度は騒ぎが最少で済んだからか。
森がお茶を入れて配ると胸ポケットから煙草を取り出して一本銜え火を点ける。
そのまま箱を神崎達の前に滑らせた。
「要るなら良いぞ。」
有難く神崎と山田が煙草を銜え、朝倉が珍しそうな表情でそれを見ていた。
「今回はかなり不穏な空気だったからな、教員も油断はして居なかったが今日の今日とは思わなかった。まして的が朝倉だし。」
教官の言葉を理解出来なかったのは朝倉だけだった。
「お前を知る者には不本意だが一応女の部類に入るからな、お前でも。」
神崎の説明にも不審げな表情の朝倉はやはりガキなのだろう、さすがの森田教官も呆れた様に、
「女を貶める手は殴るだけじゃない、幾らお前でも十数人相手では捕まるだろう。
手足を抑えられたら後は簡単だ。まあ、レイプは男でも有りうるが。」
「ああ、なるほど。」
やっと解かったのか、だが朝倉は実にあっさりと云い放った。
「でもあの程度なら捕まる事は無い、小僧の十人や二十人に困る様なら戦闘兵士の呼称は返上するさ。
それより手加減する方が大変だぞ、敵でも無いのにうっかり殺す訳にも行かないからな。」
「お前は母親よりも不遜だな。」
森田担当教官がうんざりした様に呟いた。
「キッドは取り敢えず俺達には敬語を使っていたがお前はお構い無しか。誰の躾だ。」
朝倉がニンマリと笑う。
「育ての親はエラ-とイヴ、お世話係はアリスで家庭教師はディランとDr佐和。真っ当な環境と言えないのは確かだが、とりあえず此処まで育ったから良しとしてくれ。」
二人の話の間に森と遠藤がクラスの違う山田と及川に説明している。
「その代り良い話を教えてやるよ。ディランが今欧州に戻っているのは知ってるだろ? エラ-とは良く連絡を取り合っているけど多分立川基地のナイトには携帯端末でしか寄越さない筈だ。貴方に知られたくないから。」
「何を?」
「禿た。」
一瞬飲んだ息を止めて、鬼より怖い森田担当教官が盛大に吹き出した。
そのままとんでもなく笑い出す。
余りの笑いっぷりに壊れたかと心配し始めた神崎達に朝倉は簡単に説明してくれた。
「ディランはとにかく格好良いのが自慢なんだ、欧州で軍事外交官の職についていた時、母ちゃんと組んで社交界を席巻した話を良く聞かされたけど、確かに容姿は良いし頭も切れるし女にモテる。とにかくモテる。女なんか目線だけで落とせると豪語してる奴なんだ。それが禿た。」
やっと収まって来た森田担当教官がまた吹き出した。
「おい朝倉、教官が笑い死ぬぞ。」
さすがに心配になったのか山田が止めようとしたが、朝倉の爆弾は容赦なく森田担当教官をも巻き込んだ。
「大昔、モクの女がディランに走って以来この二人は仲が良くない、だからディランは絶対にモクにだけは知られたくないんだ。」
「朝倉! 何処から仕入れた、ディランか!」
バン!と机を叩いて立ち上がった森田教官に朝倉は実に良い笑顔を向けた。
「ああ、貴方が居ないからディランは云いたい放題だ。チョー自慢してたが今頃は戦々恐々としてるぞ、私が此処に来た事を知ってるからな。」
「あの野郎、ぶん殴ってやる。」
「殴るまでも無い、モニターで笑ってやれば良いだけだ。」
まるでお友達の様な二人の会話には神崎以下は笑うしかなかった。
フェニックス基地で朝倉はこんな調子で過ごしていたのだろう。
ガキなのか大人なのか計り知れない奴だと思いながら神崎はひとつの単語が耳から離れなかった。
「朝倉、聞いて良いか。」
眼を向けたまだ幼い顔に尋ねる。
「軍事外交官と云ったな、それは軍人の職種か?」
「ああ、なかなか難しいらしいな。
育成にも時間が掛かるし、情報収集の為に各国の外交武官を相手に丁々発止で遣り合うそうだ。
蹴散らし専門の私には向かないがお前には・・・あぁ、良いかも知れない。モクどう思う?」
森田教官は朝倉並みにニンマリ笑って、
「向いて居るな、禿てなくても出来るから安心しろ。」
「ではまず語学と地理、世界情勢を詰め込め。云って置くが格闘訓練は逃れられないぞ。」
大人の顔になった朝倉に切り込まれて思わず頷いてしまった神崎だった。