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夜の外来  作者: 如月蒼丈
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序章

序章

- 第一章 川瀬という患者

- 第二章 早期退院

- 第三章 夜の足音

- 第四章 倉庫の灯り

- 第五章 橘さんの役割

- 第六章 川瀬の過去

- 第七章 割れる四人

- 第八章 桐山の決断

- 第九章 それぞれの朝

- 終章 夜が明けたら

十一月の夜、救急車が病院の裏口に滑り込んだ。

担架の上には、五十代と思われる男が横たわっていた。体温が低く、意識は朦朧としていた。所持品は財布一つ。中に現金は三百円。保険証はなかった。

「名前は?」と看護師が聞いた。

男はかすかに唇を動かした。

「……川瀬」

「フルネームは?」

答えなかった。

「住所は?」

それも答えなかった。

担架が動いた。廊下の蛍光灯が、川瀬の顔の上を流れるように通り過ぎた。

その目は開いていた。天井を見ていた。何を見ているのか、誰にもわからなかった。



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