第19話 愛に溢れる者の夢
『俺は死ぬのかもしれない...』
『大山...絶対に生きてまた会おうな。そん時は中学からの友達として...とりあえず先生達に沢山怒られてエレクトって男にも責任取れよ』
『高野は海老原さんのこと...』
『今は自分のことだけ考えろ、エレクトなんかに殺されんなよ?』
『わかったって。これの恩は後で返すぜ』
『俺なんもやってないけどな』
『それについてもゆっくり話そうぜ!気楽にな!』
『任せとけって!』
『あ!そうだ、お前エレクトとなんか約束してたのか?』
『隠せるわけねぇーよな...』
『その反応は合ったんだな』
『何をしたのか...言えないけど...』
『君が何を言われたのかこの際どうだっていい、俺の計画に1度協力してくれ!』
『何すればいい?』
『とりあえず普段通り生活してくれ』
『おお...』
『エレクトと会え』
『うん...』
『そしたら俺が助けに行く』
『おお!』
『それでお前に1つ聞きたいことと言いたいことがある』
『おっけー!』
『先生来ちまった...』
ガン!
「まずは足からです」
「くっ!」
「エレクトさん...右足を損傷しましたが左足も行かさせていただきます」
「はあ...こいや...」
「それでは...」
大山は周りを見渡し周囲の異変に気づいた。
生徒の1人がこちらにゆっくりと近づいていることを
高野を狙っていると言うよりかはターゲットは大山のようだった。
金属バットを所持している
『大山...まさか高野に負けるとは』
『しかしエレクトさん、高野はやはり回避の仕方や捌き方が人一倍上手でした』
『お前の攻撃力なら1発でも加えれば勝てると思ったんだがな』
『全て無効となりましたね』
『まあ良い...はやくここに来い』
『なんですかそれは』
『今からお前の処刑タイムだ』
『なるほど』
『まずは包丁で腹を切る』
『...そうですか』
『覚悟は出来たな?』
『僕はもういいですよ...全て高野に託しました』
『何をだ?』
『そんな喧嘩腰にしなくてもいいじゃないですか...彼は優秀な男です。あんたなんかが勝てるはずがない』
『だから何と言うのかね』
『僕は交渉力に優れてる男ですよ?』
『なにか彼と交渉したのか?』
『はい』
『それなら私も...』
『そんなの破るに決まってるじゃないですか』
『これが友情ってやつなのか?』
『あなた如きが友情を語らないでください。この偽善者が』
『じゃあ何で契約したんだ』
『高野とあなたでした契約手口で交わした契約ですよ?そもそも契約って言えませんしね...ただの計画の協力者に過ぎない...高野のモットーとも言えるものは口で交わした約束は破るが正義...そして僕と高野が今回交わした約束は血で交わしました』
『俺の完敗だ』
『何言ってるんです?これからですよ...あなたが完敗するのは』
『は?』
『震えて身動きもできませんかw』
『このやろう!この場で!素手で殺してやる!』
ガン!
「両足損傷しましたが...何か心残りは?」
「ない」
「だってよ高野」
「はいよ」
高野は返事をしながら背後から迫るエレクトの生徒を目で伝えた
それに対し大山も理解したのかかすかに頭を下げた
「ではお待ちかねの...脳天ぶちまけターンです」
『ぶあ...はあ...はあ...』
(生き延びろ俺...大山の血を継いでこれかよ...!血吐きすぎてそろそろ死ぬって!)
『大山?まだ死なねぇーのか?』
『はあ...俺...生き残る...俺...お前...ぶっ潰す...』
『随分と思想が強いね』
『うるさいな...』
『おら!』
エレクトは大山を掴み壁に向かって投げ飛ばした
『ぐっ!』
『はは!』
(ここで倒れ込むのが正解かもしれない...死んだフリ...逆にまずいか?)
『はあ...はあ...』
バン!
『うお!』
(銃は聞いてねぇーつーの)
『あれ?このおもちゃ壊れちゃったかなー?』
『...』
(終わった...)
『このゴミが!』
またもや大山を掴み床に叩きつけ柱に向けて投げ飛ばした
すると柱は倒れ天井が崩れ始め、エレクトが退室する頃には天井が落ちて大山は下敷きとなっていた
『あれ?どこやここ?』
『おお!目覚めたか!』
『白衣...医者か?』
『そうだ...何故か廃病院に君がいて火事があったと通報があったから行ってみると、君が天井の下敷きになってたから救出して手術をしたらまさかの大成功!』
『その手術ってそんな成功しにくかったんですか?』
『宝くじ1等当たるぐらいにはな』
『めっちゃ凄いじゃないですか...みんなで今年の宝くじ買いに行きましょう!』
『そうだな...まあ少なくとも1、2ヶ月は入院してもらう...それでいいかい?』
『全然大丈夫っすよ!』
〜2ヶ月後〜
『しゃあー退院したぜ...』
『お疲れ様大山くん!』
『はい!』
『どこか送ってく?』
『ああ...スマホないですか?』
『あるよ!これ君のでしょ?無傷でね』
『すごいなこれ...』
『手術に後遺症もないし...スマホは無傷...すげーや』
『一生分の運を使った気がします』
『宝くじ一緒に買いたかったけど、公務員としてアウトだから...各々買おうね!』
『はい!』
〜数週間後〜
みんな夏休みを満喫している時間だ
家で安静にしていたが準備は整った...そろそろあの高校に行くか...
大山...いざ参る!




