表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミルフィーユ戦記  作者: まきの・えり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/8

んにゃ、にゃ、にゃ、にゃにゃ~

       7

「んにゃ、にゃ、にゃ、にゃにゃ~」と言って、ミルフィーユが起き上がった。

「うにゅううう」と伸びをする。

 むにゅむにゅむにゅ、と毛繕い。


 何でかわからないけど、僕はミルフィーユを見ているのが、好きだ。

 好きなことだけをしている姿を見ていると、自分まで、好きになる。


 皆が、出て行ってしまった後から、ミルフィーユと僕は、乗り物(?)から出て行った。

 そこは、広々とした場所で、一段高くなったところにいる人を、ずずずず~~っと、見上げると、え~~~~~~~~~~!!!

 ミルフィールの巨大バージョンが座っていた。


 首が痛くなるまで見ていても、ミルフィーユにそっくりだ。

 僕へのサービスみたいに、背中の縞模様も見せてくれた。

 金色と銀色と銅色…ミルフィーユと同じ、美しい毛並みだ。


 その巨大ミルフィーユが言った。

「こんにちは、サロンパス。

 いつもミルフィーユが、お世話になります」


 え、え、え、え~~~~~!!

 何で、僕の名前を知っている訳~~~?!

 ミルフィーユのことも…


「私は、何でも知っているのよ、女神ですから。

 あ、あ、誤解しないでね。

 女神という名前なだけで、女性でも男性でも無いから」


 ふ~ん、そうなんだ。じゃ、中性とかかな。

 えっと、周囲の景色が、少しずつ変化している。

 何にも無かった所に、道ができたり、家が建ったりしている。


 林や森ができて、川が流れ始めた。

 凄いな、女神さまの力なのかな??


「サロンパス、あなたの一番欲しい物は何?」


 何か、こんな話をどこかで聞いた気がする。

 確か、欲張ったら失敗するという話だったような。

 ええと、僕の一番欲しい物は…


「わかったわ」と女神さまは、何がわかったのかわからない僕に、んにゃあ、と言った。

 スピー、スピー、スピーという音は、ミルフィーユの寝息だ…

 また、寝ているのか、ミルフィーユ。


 と思って、ミルフィーユを見ていた、僕の目の前に、僕の家が現れた。

 ちょうど、僕が通り抜けられる大きさの穴が開いている…

 懐かしい、懐かしい、懐かしい、僕の家だ。


 僕は、穴をくぐって、中に入った。

 僕の家、お父さんとお母さんもいる。

「サロンパス」

 おっと、もう少しで、しずかちゃんを忘れてしまうところだった。

 でも、しずかちゃん、僕は、ステキなガラスの家よりも、この安心な家が好きなんだ。


「ミルフィーユ~~~」という大きな声がした。

 家から顔を出すと、これまた懐かしい、アンモナイト夫人、ミルフィーユのお母さんだ。

 ゲ、アンモナイト氏もいる…大丈夫なのかな。


「あなた」

「お前」と言って、抱き合っている。

 大丈夫みたいだ。

「バウバウ」とパフィも元気そうだ。


「ふにゅ?」とミルフィーユが、目を覚まして、こっちを見た。

「お父さ~~~ん。お母さ~~~ん」と走ってくる。

 良かったね、ミルフィーユ。元通りだ。


 あちこちで、感動の対面が始まっている。


「いろいろ考えたのよ、サロンパス」と女神さまの声が聞こえている。

「聞いてくれる?」

 もちろん、聞きますとも。


「あなた達は、あんまり覚えていないでしょうけど、何度やっても、カミナリが落ちることになるの。

 巨人族の二足歩行がダメなのかと、四つ足にしてみても、同じ結果だったのよ。

 空気の割合だって、変えてみたけど、結局、カミナリは落ちるのね」


 そうなんだ。

 運命みたいなものなのかな。


「うまいこと言うわね。

 運命としか言いようが無いわ。

 ま、今回は、もう、放っておくけど」


「僕達は、何回も死んだんですか?」

 そうだとしたら、怖い話だ。


「そうよ。数えきれないほど」


「死んだのに、また、生き返って、同じことを繰り返す?」


 ふにゃあああ、と女神さまは、ミルフィーユのようなあくびをした。


「私も、もう疲れちゃった」

 スピー、スピー、スピー、という寝息が聞こえている。

 寝てしまったのか、女神さまは~~~。


「本当に、最後に死んだら、どうなるんですか?」

「死んだら、どこか違う場所に、行けるんですか?」

「女神さま、教えてくださいよ~」


 スピー、スピー、スピー…


 女神さま~~~!!



 







スピー、スピー、スピー、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ