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愛に飢えてる化け物は運命を拒絶する  作者: ユミグ


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この国の人達は大げさだなぁ。なんて思いながら、手を上げて護衛の動きを制しながら、グロリアの元に浮かんで、頭を抱えるように抱きしめた。


「な、なんっ、ひっく!なん、れ、なんっ、すき、すきっ、なの、にっ!わか、わがっでぐれないいいいーーー!!!」

「いつもあんな感じなの?」

「ちがうもん!あんたにだけ違う!なんでよおおおお!」


なんか…凄い激情だな…う、うん。いいんだよ。

まだ疲れないよ。


「鈍い男は嫌だねぇ」

「そんなことないもん!ひっく!すき!大好きだもん!!!」


う、うん。ごめんよ。


「すきなのにいいぃぃぃぃ!!!」


私を凶弾したいのか、ディアブロに気持ちを伝えたいのか分からなくなってきたな。


「あんたなんか…!天使なんか大っっっ嫌い!!!」

「そうだねぇ」

「ムカつく!鬱陶しい!いい子ちゃんぶって!愛想振りまいて!なにが、こんなガキのなにがいいのよ!」

「おい、言い過ぎだろ」

「事実じゃない!」

「ガキじゃないもん!普通だもん!」

「どこがよ!?」

「全部だよ!全部!見て分かるだろ!?」

「ガキ臭いじゃない!」


喧嘩だな?喧嘩売ってるんだな?よし、買った。その喧嘩買った。なんて思ってる私たちの元へ、普段は鳴らさない扉の音を出して、目に入った情報だけを頼りに。


「な………ん、で………」


グロリアを攻撃しようとしたディアブロは、変わらず「無」の表情で、天使の“敵”を排除しようとした。


「「「「「「!?」」」」」」


初歩の小さな氷魔法でディアブロの攻撃を跳ね返しておいたよ。

まったく…色恋沙汰に巻き込むな。


「ど、どうして、な、なんで……」


ショックだろうなぁ…好きな人から攻撃されるって。


「な、んで……跳ね返せたの?」


そっち?


「今すぐ」


ディアブロの言葉を遮って、グロリアとディアブロの間に立つ。


「はいはい、ここで遊ばない。護衛のみなさんは外に、リンジーとディアブロとグロリアは中に。話し合いが大切です」

「そ」

「煩いわね」

「…」

「巻き込まれたの、私も。それなら当事者です。全てここで始まり、ここで完結にします。みなさんも意味は分かりますね?」

「「「「「はい!」」」」」


面倒事をバーナビーに報告しないでね。

してもいいけど、なにもさせないでよ?


護衛らが素早く出て行き、リンジーと一緒に紅茶を淹れて、その間に命令して、二人をソファに座らせた。


コト…。ガチャガチャ…。


「「…」」


どうやら天使サマーに無礼な態度を取った事に、今更ながらに気付いたグロリアの紅茶を持つ手は震えていて、思わずリンジーと目を合わせて、しょうがないなぁ。なんて顔を、二人してグロリアに向けた。


「まずグロリアは悪くありません」

「わ」


悪いなんて言わせるかと、ディアブロの口封じの為、声を被せた。


「はい、煩いです」

「…」

「これはあなたの責任です」

「何故ですか」

「私に危害を及ぼさない。これはこの国の護衛の在り方です。あなたにグロリアが恋心を抱いていると気付けず、グロリアが思う“いつもの態度”というモノを私にしなかった結果…どうなるのかは、いくつかあると考え付きますね?」

「…」

「先に排除する。または、話し合う事をしなかった上司でもあるあなたのミスです」

「…」

「グロリア」

「は、はひ!」

「話し合いなさい。今、ここで」

「は、はい…あ、ありがとうございます」

「あんたでいいよ、気楽にね?そっちの方が好き」

「っっ」


という訳で、私とリンジーはベランダにあるイスに座って、まったり紅茶を飲みましょう。

会話は聞かないよ。


「グロリアと仲良くなりたい」

「言うと思った」


罰があってもいいとは思うけれど、今まで通り仕えてて欲しい。

探っていた途中だったディアブロの状況もなんとなく知れたし、泣き喚いているグロリアは可愛かったから。


「でも、よく分かったね」

「なにが?」

「ディアブロを好きだって知らなかった。みんな知らないと思うよ?」


おおう…。そうだったのか…。

あんなにバレバレな態度なのに?


「すぐに気付いたよ?」

「ふふ、恋心には敏感なんだね」


いえ、どうなんでしょう。

私は鈍い方なんですけど。


「グロリアは」


罰を受けないようにするね。なんて言葉を待ち望んでいた私の…私たちの耳に入ったのは雄叫びだった。


「うわあああああああああん!!!ひどい!なんで!すきなの!」

「無理だ」

「いや!すきったらすきなの!好き!結婚して!」

「無理だ」

「うわあああああああああん!!!なんでそんなひどいことが言えるの!?きちく!」

「無理だ」

「「…」」


どうしてか私たちの元に来ながら、わんわん泣いてるグロリアと、話し合えという命令を遂行しているディアブロはグロリアの後を追ってきてるけど…。


「ねえ!」

「うん?」

「あんたじゃない!こんなのがいいの!?こんなちんちくりんがいいの!?」

「…」

「おい、どこがちんちくりんだ」


反論してくれてもいいよ?

ちんちくりんではない。とでも言ってくれていいんだよ?

言わなそうだから私が反撃するね?ていうか、したよ?


「好きなんでしょう!?天使が!」

「無理だ」

「うそ!」

「無理だ」

「嘘ったら嘘!」

「無理だ」

「「…」」


どこをどう見たら私を好きになるんだグロリアよ。

しかもさっきと変わらず、「無理だ」しか言ってないよ?聞いてる?


「じゃぁ、なんで、っ、ひっく!うええええええええん!!!」

「無理だ」

「「…」」


も、もういいかな?

音を遮断するバルコニーで良かったね?

グロリアの手を引いて室内のソファに戻すよ。


「ディアブロ」

「はい」

「リンジーもグロリアも、そしてディアブロも、変わらず私に付き従えるんですよ」

「かしこまりました」


ああ、これで話が終わりだとでも思っちゃったの?どこ行くの?それは当然、バーナビーの元だよね?でもね?


「うああああああああああん!」


う、うん、まぁ…フッた相手が側にいない方がいいか。

うん、正解かな?


「あんたのなにがいいのよおおおおお!」

「勘違いだってば」

「そんなはずない!」


ああ…ちょっと疲れてきちゃったな…。


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