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アイスに恋とスターチス  作者: 由寺アヤ
第三章 出会い
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二人の会話 〜岳と陽咲〜 


 

「僕は紬を心から愛している」


「何よ。いきなり一人でやって来て。

十分知ってるよ」


「僕は紬が、僕のそばにいるだけで、存在するだけであの時は耐えることができた。

何でも乗り越えられる気がした」


「本当に愛が重いね」


「僕が高校を辞めた時、紬の存在は本当に大きかった。……でももう一つ僕を救ったのは陽咲が掛けてくれた言葉だ」


「私、何か言ったっけ?」


「ふふっ。この様子じゃ覚えてないよな」


「うん」


「あの時くれた言葉を今の陽咲にそのまま返すよ」





悩んで考えた所で、起きてしまった事や過去は決して変わらない。

焦って行動した所で、そのほとんどは上手くはいかない。

それだったら、今までの自分を、これまでやってきた日々を努力を信じてあげて、そして今のこの現実から決して逃げるな。

私たちも、紬も岳から絶対に逃げない。





「僕たちも、陽咲の今から絶対に逃げない。

……僕達の場合は僕達が陽咲から逃げると言うより、陽咲が嫌がっても毎日この病室には来るって意味だけど」



「ありがとう」



「陽咲のこれまでバスケに費やした時間は、決して陽咲から無くなる事はない。今はやすむ」

「ゆっくり前に進もう」



「……がっくん、トレーナーじゃなくてメンタルのトレーナーになった方がいいんじゃない?」



「……え?

……僕のあの一年間の勉強した努力は?」



「……すみませんでした」



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