(前編)
ホームシック衛星2024ツアー最高でしたね、行きましたでしょうか?私は行けました。嬉し楽しであった!
そしてふと、初めてBUMP観たのっていつだったっけ?と思いました。私は『orbital period』は完全に後追いの世代になります。TSUTAYAでレンタルした時に「え?歌詞カード分厚くない?なんで?」と思ったのも懐かしいです。星の鳥のブックレットが発掘された古書みたいにボロボロだったのをすごく覚えていて、レンタルした他のみんなが読みまくったのかなぁと思いました。
私がBUMPを好きになったのは『宇宙飛行士への手紙/モーターサイクル』が発売する前後で、確かモーターサイクルのPVをテレビで見たのがきっかけだったと思います。それまでは、チャラついてた友達がカラオケでクネクネしながら『涙のふるさと』を歌っていた記憶も相まって、「BUMPはチャラいやつが聴く音楽」という完全に間違った解釈を持っていました。あの時あいつがカラオケで歌ってさえいなければ勘違いしなかったのに!
そのくらいの頃にBUMPが良い!という話を友人にすると、「は?モーターサイクル?BUMPと言えば、FLASHのラフメイカーとKっしょwww常考w常考www」と言われ、帰って調べてめっちゃ良い曲!と思ったのを覚えています。なちー。
完全に話はそれましたが、その後『COSMONAUT』というアルバムが発売され、「名盤乙www」と1人で盛り上がっていた私にしばらく経ってからBUMPがツアーをするという知らせが届いた。え?BUMPが?ツアー?まじで?と思ったのは私だけじゃないはず。
というのも、今にしては考えられないが、この時期BUMPは数年間全くライブを行なっていなかった。一度関東でHAPPYのMV撮影を兼ねたライブがあったきりだった。これは絶対に行きたいと思ったが、確か日程が都合が合わず、ぐぬぬ…と思っていた。あんなにはっきりぐぬぬ…と言ったのは私が最初かもしれない。そしてその後に、さらにアリーナツアーを行うと発表があった。
『GOOD GLIDER』の後に『GOLD GLIDER』なんて流石のネーミングセンスじゃないっすか!と思い、日程を確認するとこれは行けそうだぞ?と思い、CDを買い、先行に申し込み、チケットが当選し、支払いをした。この自分が今では当たり前のようにするチケット申し込みのルーティーンもBUMPのこの時が初だった。
しかし、問題が一つ起こった。一緒にライブに行こうと約束していた友達がやっぱり行けないことになってしまったのだ。流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じるその頃、BUMP好きな人達は遠く花の都へと旅立ってしまった後だった。
もうチケットは2枚買ってしまっているので、途方に暮れていると、小学生の頃からの友人であるケンジくんは地元に残るようで、予定が空いているとのことだった。BUMPとか知ってる?と聞くと、
「BUMPって天体観測やろ?マジいいよね!」
のようなことを言っていた。天体観測以外は知らないようだった。まぁ良い奴だし、一緒に行くことにしよう。
当日にケンジくんと待ち合わせることとなった私は大学生デビューし、純朴だった彼が様変わりした様子を見て驚愕するのだったが、この時はまだ知る由もなかった。後半へ続く。