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第16話 ミラばあさん。

「聖女様、、、」


退席際に、大王、ライアンのおじいちゃんが耳打ちする。

「ミラージュ様に、、、、そっくりになられましたなあ、、、」

「??」

「ミラ様のかわいい孫娘を頂けるようで、、、感無量です。できれば、、、私がミラ様を娶りたかった、、、、ふふっ。」

「???」

「あなたは、、、エタンのフェリックス様とご結婚されるのでしょう?おめでとうございます。この国は、、愚息の代ですっかり国民のことを忘れてしまったらしく、、、恥ずかしいことですが、、、2000人の命の犠牲は大きかったですが、、、ライアンは学んだようで、、、」

「・・・・・」

「聖獣様が選んだ皇帝です。いい国に育てなおしてください。よろしくお願いいたします。」


深々と頭を下げられ、恐縮する、、、が、、、聖女なので、堂々としていた。一応。

私は、、、打ち合わせ通り、一言も声を上げない。




*****



ライアンのおじいちゃんが、手をまわしてくれたのだろう、前・皇帝陛下の関係者及び側室、子供たちは辺境の離宮に幽閉された。実家に戻るものは戻した。長兄と次兄は、議会にかけられ、処刑された。


議会から意見を聞きながら、各役職者を決め、動かしていく。皇室が何ともならなかった分、各州からの議員はしっかりしていたんだな、、、危なかった、、、

議会がまともに機能していたのは幸いだった。


ソラル国には侵攻に対しての賠償金が支払われた。


ライアンの即位式に合わせて、テアも呼び寄せられ、婚約者としてお披露目になった。ミラばあさんも来た。・・・・ライアンのおじいちゃんが異様に喜んでいたけど、、わけあり?????後で詳しく聞こうと思う。


合わせて、、隣国であるソラル国とエタン国の王太子が招待され、3か国での平和条約が結ばれる。


・・・なかなか忙しい日々だった。


フェリは宰相職になり、私は皇帝付きの秘書長官兼教育係になった。

軍の総司令官になったライアンの補佐もする。これは二人で。


フェンは、、、フェリの執務室に入り浸っている。


始めのころは、みんなの私を見る目が、、、、いかにも不思議なものを見るような、妖怪を見るような、、、そんな視線だったが、、、そのうち気にならなくなった。


「それで、お前たちの結婚式は何時にするんだい?決めたのかい?」


大王に乞われて離宮でゆっくりしていたミラばあさんが、お茶の時間に爆弾発言をする。


「「え??」」




*****


「うまくいきましたね。」

「ええ、すんなりいってほっとしました。ミラ様のおかげですね。」

「ホント、あの人には頭が上がらないよ。」


ライアン新皇帝の即位式が滞りなく終わり、客室に下がって、旧知の友と酒を酌み交わす。


「お前は、、、姉上を、、、病気で亡くしたんだろう?」

「ああ、、でも、ライアンを残してくれた。僕の復讐に付き合わせて悪かったな。」

「いや、、、そう言っちゃ悪いがメリットもあるさ。これで、エタンからジャドウに伸びる石炭層の本格的な採掘が始められるだろう?」

「ああ、、、、いつ気が付かれるかひやひやしたが、、、あの人たちは気が付かずに終わったね。よかったよ。気が付かれたら、、、本格的に戦争になるところだった。」

「だろうねえ、、、愚鈍でよかったな。」

「ああ。」

「これから早速始めるのか?」

「まずは、ジャドウ国からな。うちの石炭層には琥珀があるから、慎重に行きたい。将来的には、、、琥珀だけでも採算がとれる。」

「ほおおお、、、、、」

「お前の国にメリットはあるのか?」

「・・・あるね、、、石炭を輸入して産業を興そうかな、と。火力が強いから、磁器とか?採掘はジャドウにおまかせして、、、妹に睨まれない程度にね。最初は、、、3国共同出資で採掘会社を設立するのはどうかな?会長は大王の名を借りて。」

「ん、、、そのほうが抵抗なく着手できそうだね。じゃあ、実務面はうちから資源開発の詳しい奴を出そう。お前のとこからは、財務関係と労務管理。どう?」

「いいんじゃない?でもねえ、、、、初めからこれが目的だったと妹に悟られないようにしたいなあ、、、、怖いから。」

「・・・・うちの弟、おとなしいけど、大丈夫かな?」

「おとなしい??ははっ、、意外としたたかだよ?」


うちから持ち込んだワインをもう一本開ける。


産業を興すのは、ジャドウからの賠償金が使える。

ジャドウ国の侵攻後の処理は、まあ、、、何とかなった。亡くなった兵士は申し訳ないが、下の貯水池の水をすっかり抜いて、そのまま埋めさせていただいた。多分、整地して果樹園になるんだと思う。

馬は40頭ほど手に入ったし、、


磁器、これは、、僕の奥さんの提案。僕も、、、、奥さんに頭が上がらない、、、ふふっ、、いい着眼点だよねえ、、


「そう言えば、遅くなったけど、女の子だったんでしょ?おめでとう!」

「うん、、、パトリシア。すごくかわいい。物凄くかわいい。」

「ぼくんちの息子にどうかな?年もちょうどいいし、、、」

「・・・・・え?、、、、、、、」


え?、、、、パトリシアを、、、、嫁に?ダメ、、、僕、、、泣きそう、、、


「まあ、いいよ。直接、君の奥さんに交渉するから。ふふっ。そのほうが早そうだしね?まあ、考えておいてよ?」


ええーーーーーー





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