表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王育成計画(仮)  作者: 蒼井エル
第一章 ウェスタリア大陸編
PR
6/6

レベル5 女盗賊

男「おいっ!待てっ!!」


女「そんなんじゃ捕まえられないよー!さいならー!」


男「くそっ!また逃げやがった!いっつもいっつも店からいろんなもん盗んでいきやがって・・・。」


・・・


静かな湖畔の近くに広がる町エルラーザ。

ゼルトとヴァンクは森抜けの宿からしばらく歩きこの町にたどり着いた。


ヴァンク「ゼルト、これからどうしますか?」


どうするって言っても討伐対象の魔王が一緒にいる限り、旅の目的がなくなるんだが・・・。

そんなことをゼルトは思案しながらこれからの旅の目的を見据えた。


ゼルト「そういえば世界各地の魔族に交渉するって言ってたよな?それができれば人類と魔族の争いは無くなって世界は平和になるんだし、勇者としては同行して一緒にお願いしたいものだな。」


ヴァンク「いいですね。しかし、中には一筋縄ではいかない魔族もいます。危険な旅になるかもしれません。大丈夫ですか?」


ゼルト「元々の目的である魔王討伐も世界平和のためだ。世界平和のためなら同行するよ。」


ヴァンク「ありがとうございます。ちなみにこのエルラーザから南にあるジャスーナは魔族が作った国です。ここからは東の森を抜けていけばたどり着けます。」


ゼルト「そうだったのか。なら、今日はここに泊まって明日ジャスーナに向けて出発しよう。」


2人は宿を探し町を散策しだした。

路地の曲がり角に差し掛かったところで、ゼルトの懐に衝撃が走った。


ゼルト「いてっ!」 女「いったーい!」


曲がり角の反対側から走ってきた女にぶつかったのだ。


ゼルト「大丈夫か?済まない。不注意だった。」


女「大丈夫だよ!じゃっ!失礼するよ!」

女はさっさと立ち去った。


ヴァンク「(あの女・・・。)」


ゼルト「さぁ気を取り直して宿探し再開だ!」


ヴァンク「待ってください。持ち物を確認した方が良さそうですね。」


ゼルト「えっ?・・・って財布がねぇ!さっきの女か!?このままじゃ宿に泊まれねーじゃねーか!ヴァンク!追いかけるぞ!」


・・・


女「にしし!この女盗賊カリン様に盗めないものはないもんねー!」

自称女盗賊のカリンは、低身長で華奢な身体つきの女だった。ゼルトから財布を盗んで町の中の公園まで逃げてきたのだった。


カリン「これでまた1週間は大丈夫かなー。今日は美味しいものでも買って帰ってやるか!」

ゴゴゴ・・・。

カリンの下の地面が揺れる。


ヴァンク「アースバインド」


カリン「えっ!?」

カリンは地面から伸びる土に足を取られ身動きを封じられた。


ゼルト「土のある場所に逃げ込んだのは失敗したな。さあて。財布返してもらうぞ!」


カリン「くそっ!油断したぁ・・・。」

カリンは立ち尽くして盗んだ財布を奪取される格好となった。


ゼルト「見たところまだ年端もいかないガキみたいだが何でこんなことしたんだ?」


カリン「ガキじゃない!こう見えてボクは16だ!お兄さんたちは旅人のようだしお金持ってそうだったから・・・。」

カリンは観念して身の上話を話し始めた。

カリンは別の街の出身だったのだが、カリンの母親が数年前に病気にかかり、その治療に必要な薬がエルラーザにあることを知り移り住んできた。

カリンは薬代を稼ごうと必死だったが、薬代が高すぎて途方に暮れた父親は蒸発してしまった。

1人で稼ぐには難しい金額のため、盗みに走ってしまったということだった。


ゼルト「どんな病気なんだ?」


カリン「魔炎病って病気らしいんだけど・・・。」

病名を聞いた途端にヴァンクがピクリと反応した。


ヴァンク「なるほど。この場所ならお金が無くても何とかなるかもしれません。」

どうやらヴァンクには考えがあるようだった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ