↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/25

23. 新たな戦い方

少し遅くなりました。申し訳ありません。

 俺はアレク達から十分に距離をとったところで足を止める。


 もともと俺がアレク達に再度接触しようとした理由は、ダンジョンから撤退するアレク達の後をつけ、ダンジョンの出口を把握するためだった。


 つまり、まだアレク達が出口にたどり着いていない段階でアレク達から離れた理由はただ一つ。


 一匹眼のグランドベアと交戦した場所で、無数の人間のにおいが漂ってきたからだ。


 実際に確かめたわけではないが、俺は確信した。


 においが漂ってくるもとこそが、俺が目指していたダンジョンの出口なのだと。


 すぐに調べに行くわけにはいかないだろうな。


 今すぐ行くと、グランドベアから逃げ延びて撤退しているアレク達と、ダンジョン出口でかち合ってしまう。


 グランドベア戦やアレク達に使った〖ヒール〗のお陰でHPMPに余裕がない。そんな状態で状態で戦闘したくはない。後回しでいいだろう。


 それに、先ほどの戦いで一つ思いついたことがある。新天地に行くならそれの検証を済ましてからにしときたい。


 ひとまず、この道は覚えておいて、今日は安全を確保したうえで休憩しよう。





 翌日、〖鑑定〗でHPMPが回復したことを確認すると、俺はダンジョン内で手ごろなモンスターを探す。


 検証には半端なモンスターでは駄目だ。グランドベア級……はさすがに無理だが、Dランク程度は無いと検証にならない。


 なんかいないかな……?


 しばらくダンジョン内を歩いていると、前方から何かが歩いてくる臭いがした。


 単体……ではないな。恐らく、三体は居そうだ。


「ガッギギィ!」

「ギギッ!」

「ガガッ!」


 ダンジョンの先から、褐色の肌に包まれた三体のモンスターが現れた。


 どれもが二足歩行をしており、手には大きなこん棒を持っている。


 中央のやつは一際体格が大きい。上位個体なんだろうな。



---------------------------------------------------

種族:ホブゴブリン(D)

状態:通常

Lv:19/30

HP:110/110

MP:26/26

攻撃:88+14

防御:56

魔力:29

敏捷:58


装備:

〖岩のこん棒:D-〗


特性スキル:

〖気配感知:Lv2〗〖忍び足:Lv2〗〖HP自動回復:Lv2〗


耐性スキル:

〖物理耐性:Lv2〗〖飢餓耐性:Lv2〗


通常スキル:

〖渾身:Lv2〗〖自己再生:Lv3〗〖咆哮:Lv2〗

〖投石:Lv2〗


称号スキル:

〖統率者:Lv1〗〖不器用:Lv--〗

---------------------------------------------------

種族:ゴブリン(E)

状態:通常

Lv:11/15

HP:39/39

MP:10/10

---------------------------------------------------

種族:ゴブリン(E)

状態:通常

Lv:13/15

HP:45/45

MP:12/12

---------------------------------------------------



 ランクはDとEか……なるほど、これくらいなら行けるか?


 ゴブリンだと怪しいが、ホブゴブリンなら俺の素の攻撃力で倒しきるには時間がかかる。


 あまりスキルが多いモンスターでもない。これならスキルを使わなくても俺が勝てそうだな。


「ウオオォッ!」


 俺はあえて存在を示すように咆えて、ゆっくりと手前のゴブリンに向かって進んでいった。


「ギギィ!?」


 全力ではないとはいえ俺は[敏捷:118]。[敏捷:27]のゴブリンには十分な脅威に映ったようだ。


 慌てて手に持つこん棒を振り下ろしてくる。


 目の前に迫ってくる岩のこん棒。ホブゴブリンが持つそれより一回り小さなそれによる一撃は、俺にとって十分な脅威だ。


 紙装甲のアセナはLv22に至ってなお[防御:6]だからな。[攻撃:36+9]を無防備に食らっては〖不朽の誓い〗のお世話になるところだろう。


 だがまぁ、こんなゆっくりの攻撃を喰らうはずはない。


 俺はゴブリンのこん棒を避ける。しかし、あまり距離はとらず密着したままだ。


 そして、その両手を真横にピンと伸ばした。ちょうど俺の体が十字架のようになる。左手はゴブリンのこん棒の軌道上に、そして体の正面にゴブリンがくるよう移動した。


 こん棒が左腕に直撃する直前、俺は〖鋼化〗を発動する。


「ギギィ!?」


 次の瞬間、俺の右腕がゴブリンの頭部を殴打した。重い一撃にゴブリンがその場でたたらを踏む。


 上手くいった。


 左腕に衝撃を受けたことで、俺の体が、胴体を軸に回転運動を起こしたのだ。〖鋼化〗のお陰で俺にダメージは無いが、ゴブリンはちょうど自分が振るったこん棒の衝撃をそのまま喰らっただろう。


 相手の力をうまく利用してダメージを与えることができた。


 ゴブリン程度の衝撃を返したところであまり意味はないが、こういう攻撃手段もあると覚えておけば、きっと使い道が有りそうな気がする。


 さて、次の検証だ。


 俺はゴブリンから距離をとると、〖浮沈術〗を発動して壁を蹴り、ゴブリンの真上へと跳んだ。


 と言っても天井近くまで跳び上がったわけではない。ゴブリンが気付いて上にこん棒を振り回せばギリギリ届く程度の高度だ。


 だが、それで十分だ。


 〖天歩〗を発動して空中で姿勢を整え、右の拳を握り、ゴブリンの脳天へと振り下ろす。


 今の俺は〖浮沈術〗発動中。体重が相当軽くなっているため、俺の一撃は非常に弱い。


 そのままではゴブリンでさえ仕留めきれない。


 だが、ここで〖鋼化〗を合わせるとどうなる?


 もともと〖天歩〗によって空中を蹴ったことで俺の落下速度は増している。そんな状態で俺の重さが急激に増すと……


「ギジブッ!」


 俺の拳によってゴブリンが汚い肉片へと変化した。


 ……うん、グロい。


[経験値を89獲得しました]


 けどまぁ、強力な一撃だ。


 〖浮沈術〗状態で動き回り、衝突の瞬間だけ〖鋼化〗を発動して一撃の重さを激上させる……グランドベアとの戦闘中にふと思いついた手法だ。


 恐らく、〖浮沈術〗と〖鋼化〗を合わせた〖流れ星〗より若干威力は劣る。


 でも、使い勝手は圧倒的にこっちが上だ。


 どんな場面なら使える? どれだけ〖鋼化〗を速く発動できる?


 検証しないといけないことは多い。


「ガッギギィ!」

「ガガッ!」


 ホブゴブリンと残ったゴブリンが叫んでいる。敵討ちだ……とでも言ってるんだろうか?


 だけど悪いな。俺のスキル検証に付き合ってもらうぞ!

実生活の都合で来週の更新は休ませていただきます。できれば19日には更新したいと思ってるんですが……。現状19日の更新は五分五分です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただき有難うございます!
気に入ってくれた方は『ブックマーク』『評価』『感想』をいただけると嬉しいです
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。