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プロローグ

昔々、ある辺境の村に老夫婦が済んでいました。若いころは冒険者として有名だった二人でしたが、流行り病で二人の娘が倒れたのを機に引退し、今では農作業の傍ら山から出てきた魔物を打ち取っては村の者たちから感謝されていました。


一度はやり病で倒れた娘も、同じ村出身の若者と結婚し、やがて男の子を出産しました。


老夫婦はこの初孫を溺愛します。


初めてハイハイしたといっては祝杯を開き、初めて立ったといっては祝杯を開き、初めて歩いたといっては…………とにかく、ことあるごとに祝杯を開こうとしました。そして、やりすぎだと娘夫婦に注意されてようやく断続的な祝杯を控えるようになりました。


やがて、孫も大きくなりました。老夫婦は、魔物に襲われたときに自分の身を守れるようにと、戦い方を教えることにしました。老夫婦が冒険者として有名になった徒手空拳術です。初めのうちは一日のうちのほんのわずかな時間だけでしたが、孫がもっともっととせがむので、しまいには一日中指導し続けるようになりました。そして、やりすぎだと娘夫婦に注意されて、老夫婦は指導時間を制限することにしました。そのとき孫が少し残念そうにしていたのは内緒です。


さて、なんやかんやありながらも、孫は家族からの愛情をたっぷりと受けながら育っていました。




村には孫と同じくらいの子どもが数人いました。いつも一緒に遊び、時には献花し、ともにいたずらをする中でした。




その日、孫は友達と一緒に、村のはずれの川へ遊びに出かけました。そこはとても深い谷でした。その近くの森が彼らの遊び場だったのです。彼らはいつものように、空が赤くなるまで遊んでいました。


そしてその日……………








ただ一人、孫だけが帰ってきませんでした。

本日18時過ぎに次話を投稿する予定です! 投稿済みの前作、[災厄を引き寄せる男(https://ncode.syosetu.com/n8104fk/)]と共に、是非読んでみて下さい!

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