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6.故人と思ってたら自分も故人だった件

ちゃお~(* ̄∇ ̄*)ノ


ななななんと!感想を頂きました!激励(たぶん)も一緒にして頂いたのでテンション上がりっぱなしです!!



とりあえず読みませう。

6.故人と思ってたら自分も故人だった件




そうだ、ギルドに行こう!


待ち時間が暇なのでボケてみた。が、突っ込みなんてない。それはそうだろう。俺の脳内の出来事だし。あっはっh


「お兄様、余計なことは考えなくていいですから、行きますわよ」


…なんでや!?


さて、何故こんなどうでもいいことを考えているかというと、


すんげぇ列が並んでるからや!


今の時期は、孤児院の卒院シーズンみたいな感じなので、新規加入受付がすごい列を成している。


みんな俺達と同年代だが、時折青年も見かける。学校出の青年達なのだろう。


更にⅠ時間ほど並んでいると、やっとのことカウンターまで辿り着いた。


「いらっしゃいませー。新規加入ですねー。こちらの欄に必要な情報を書いてください」


「はい、わかりました。…お疲れさまです」


「…ありがとうございます」


相当参っているようだ。顔は笑顔だが目が死んでる。綺麗な顔なのに勿体ない。


さらさらーっと必要な情報だけ選んで書く。書くのは二度目だが、前回より情報が少ない(年齢的な問題で)のですぐ書き終わった。


「書き終わりましたらこちらに提出されてください。パーティー編成はされますか?」


パーティーか…。確か4人以上で結成可能だった気がする。まだ人が少ないから今日はいいか。


「パーティーに関しては今度でいいです」


「かしこまりました。では、冒険者ギルドに関する説明等は受けますか?」


「いいえ、大丈夫です。規則とかは先程並んでる内に見ましたので」


「かしこまりました。これにて書類の登録を終わります。次回の作成から銀貨5枚を徴収致しますので、紛失等にはご注意下さい。では魔力の登録を致しますので、こちらに手を置かれてください」


登録用のミスリル板に手を置く。個人魔力の登録は、所謂指紋認証の代わりのようなもんだ。検問所にはギルドカードの情報を読み取る魔術機器が常備されていて、ギルドカードに保存されている情報で判断される。例えば、犯罪歴があれば詰問の後、領主に報告される。A~Cランクの冒険者であれば無料で通過できるが、領主へ報告される。それ以下は銅貨2枚を通過料金として払わなければならない。


「はい、もう結構ですよ。…では書類上の登録と魔力の登録が出来ました。ギルドカードの作成をしておりますので隣のカウンターまでお願いします。お疲れさまでした」


「はい、ありがとうございました」


説明している間に終わったようだ。カウンターのお姉さんにお礼を言って隣のカウンターへ向かう。隣のカウンターではギルドカードの作成を行っていて、もうすぐ出来るようだ。


「マーヴィラス様、ギルドカードの方が出来ましたので受け取り下さい」


「ありがとうございます」


ギルドカードなんて久しぶりだ。鉄の感触が心地よい。


懐かしい感触を楽しみながら待合室まで向かう。ギルドの待合室はレストランと併設している。受付カウンターから見えやすい位置の席に座り、ラヴィとエリーゼの登録が終わるのを待つ。


今日はやはり登録しに来たものが多いようだ。さっきからひっきりなしに出たり入ったりを繰り返している。


そんな様子を見ていると、新しく開いた扉からどんなやつより圧倒的に強く、懐かしい魔力を感じた。


「ぶふぉっ」


つい吹いてしまった。いや汚いとか言わないで。懐かしい反面かなり驚いてるから。だって12年ぶりの個人魔力だ。そりゃ、驚くわ。最終決戦で殺り合った仲の魔力だからな。忘れるはずもない。


そう、そいつは…






なんでお前もゴスロリなんだ。



あ、すまん。つい俺とキャラ被ってたから突っ込んでしまった。


まぁ、つまりは魔王だ魔王。まさかの再会だが、魔王が転生してても可笑しくはないのだろう。だって俺も転生してんだ。


だが何故ゴスロリなんだ?いま壮絶なブーメランが帰って来た気がするが気にしちゃダメだ。うん。


聞けばわk…あ、こっちきた。


「相席いいですか?」


「いいですよ」


「…」


「…」


なんだこの空気。なんだ、俺がなにか話せばいいのか?新規加入者を見に来たベテラン共が、なにか起こるんじゃないかと警戒し始めたじゃないか。


『トモノリさん…ですね?』


『やっぱ魔王か』


普通に話すかと思いきや、秘匿回線のウィル・コネクト飛ばして来やがった。まぁよかったぜ。前世の記憶ありませんじゃなくて。


『魔王ではなく、アリスと呼んでください。と何度も言ってるじゃないですか』


『いやだってさ。やっぱアリスって勇者メンバーっぽいじゃん?魔王って感じじゃないじゃん?』


『いいじゃないですか!あと文句はお父様に行って下さい!』


『…このやりとりも懐かしいな。ちな何歳?』


『12歳です。生まれは7月頃で詳細は不明です。孤児ですから。今回は私の方が先輩ですから』


『ふっ』


『え?まさか…』


『残念だったな!俺も7月詳細不明だ』


『なん…ですと…!?』


『いやそこは、なん…だと…!?だろ』


『いや、私のキャラがくずr』


『いやいやいや』


『せめてっ!最後までっ!言わせてください!』


いやー、ほんとに懐かしい。二人とも真顔で見つめ合っているだけなために、周りがどう反応していいのか迷っている。


実質、近戦最強と遠距離最強が向かい合っているのだ。見た目はロリっ子だが、雰囲気だけならいつ戦いが始まっても可笑しくないような緊張感がある。実は、俺とアリスが面白がってそういう雰囲気を出しているのだが。


『さて、いくつか聞きたいことがある。まずは、スキルについてだ。俺の場合いくつか特典があった。全魔法・スキルLvMAXとかだ。あとは種族特性スキルがいくつかついた』


『そうですね、私も同じような感じです。因みに種族はハーフエルフドラゴニュートです。飛翔と竜化と精霊召喚、精霊言語理解が付きました』


『俺はハーフエルフヴァンパイアだ。これ略せないのか?長い。それは兎も角、俺には飛翔と吸血、日光耐性と精霊召喚、精霊言語理解が付いた。あと昼夜種族反転と聖魔混合てのが付いた』


『あ、私にも付きましたよ、そんなの。戦闘時種族反転と竜聖混合ですね』


『俺のは分かりやすいが…戦闘になるとドラゴニュートになるのか?お前』


『なりますね、とっても力が強くなります』


『どこで戦闘したんだ』


『夜、こっそり孤児院から抜け出して盗賊狩りしていました』


『…今思い出したが、お前、輝剣ベスタを使ってなかったか?』


『あれ?ご存じなのですか?あれ、明るいので暗いところでの照明にぴったりなんですよ』


『それはベスタが可愛そうだからやめてやれ。いや、そうじゃなくて俺もお前と同じように盗賊狩りやっててな、その時にセイントロリータって単語を聞いたんだが…』


『…私も思い出しました。トモノリさん、血鎌シュバルツを使っていませんでしたか?』


『…何故知っている。人相手には鎌系の武器の方が恐怖を煽れるからな』


『ブラッディロリータという単語を聞きました』


『『…』』


盗賊死すべし慈悲はない理論で狩りをしていたが…俺もアリスも盗賊たちには有名だったようだ。逃げたやつを追うのがめんどくさくなって放置したことが何度か合ったが、そいつらから広まったんだろうな。


『それは兎も角、次の質問だ。お前、何処の孤児院出身だ?もし仮にパーティーを組むなら…組むことになると思うが、何処の孤児院出身かで対応しなくてはならないことが起こりそうだ』


『確かにそうですね。出身が原因でいざこざとかよくあるらしいですし。因みにアルベルト孤児院ですよ。あの剣術バカ輩出量ダントツ1位の。トモノリさんはどこなんですか?』


『アルフィア孤児院だ…』


『うわぁ…』


まぁそういう反応になるわな。うちのアルフィア孤児院は魔法バカ輩出量ダントツ1位だもんな。


『『はぁ…』』


「ん?アルベルトの勇者とアルフィアの魔王じゃねぇか」


…まて。あのおっさんはだれだ。


『知ってるか?』


『知らないです』


「ああ、ヤバイぐらい剣術のうまいアルベルトのゴスロリと、ヤバイくらい魔法が卓越しているゴスロリってあいつらのことか」


「黄色と白のゴスロリがアルベルトのところで、赤と黒のゴスロリがアルフィアんところのか」


「最近噂になってるセイントロリータとブラッディロリータってあいつらのことか?」


「いやまさか、盗賊どもが出会ったら終わりと言っていた異名だぞ?さすがにあの年で盗賊狩りはしないだろ」


『『…』』


俺と恐らくあいつも内心ごめんなさいで一杯のはずだ。すんませんそれ俺達ですわ。


「しかも襲われたあとは金品物は根こそぎ持っていくらしいな」


勿論だ!金には困ってない!


『同じく』


あいつも同じ事を思っていたらしい。…て、なんで俺の思考が読めたんだ!?


『考えることは一緒ですから…』


なにも言えなくなった俺はどうすればいいんだ?


俺たちが遠い目をしていると、さっきから様子を見ていたエリーゼが意を決したようにして出てきた。


「お兄様、そちらの方は…?」


「…知り合い?」


「なんで疑問系なんですか!?」『その子はなんですか?』


「さっき会ったばかりじゃないですか」『なんですかって…妹?』


「確かにそうですけど!」『妹ですか。ならいいです』


「いや、名前聞いていませんし…」『なにがいいんだよ。因みに今は名前は何て言うんだ?』


「あ、そうでしたね。メリアといいます。アルベルト孤児院出身です」『ステータス視れば分かるじゃないですか』


「ボクはマーヴィラスです。マーヴって呼んでください。あとアルフィア孤児院出身です」『…ロック掛けてるだろうが』


「マーヴさんとの話し合いの末、後々パーティーに加わると思いますのでよろしくお願いしますね」『…あ』


「私はエリーゼと申しますわ。よろしくお願いします」


「ラヴィ…です。…よろ、しく」


「うちは近戦職が少ないので、入っていただけるなら正直助かります」『近戦は多分俺で十分な気がする』


「はい、こちらも遠距離型の方が居ると助かりますので、よろしくお願いします」『なら二人で近戦しますか?』


「はい、ではパーティーの編成は明日しましょうか」『そうだな。もう一人お前の知り合い居ないか?タンク出来そうなの』


「はい、では解散いたしましょう」『タンクは私が出来るので大丈夫ですよ。まぁ、詳しいことはまた明日話しましょう』



「明日、この場所に9:00に集合で。ではまた会いましょう」『おけ。あ、また明日聞きたいこと聞くから』


「わかりました。ではまた」


二重の意味で約束を交わしたあと、俺達はそれぞれの宿へ帰った。






「宿取るの忘れてた…」











メリアちゃんの髪と目は何色にしましょうか…。実は決まってないのです。金金か金蒼か金碧か…


次回判明します!

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