4.フィリア姉様が卒院するそうです
ちゃお~(* ̄∇ ̄*)ノ
ちゃおろずの~うんたらかんたら~
おはこんばんにちわTAKENOです。
…なんですかその目は。ふざけただけじゃないですかー。
え?ふざけるな?それよりももっと速く書け?
しょうがないな~
4.フィリア姉様が卒院するそうです
2年程経ち、春が来た。日本で言えば卒業と入学のシーズンだ。勿論のこと、孤児院でも卒院式的なものがある。まぁ入院(って書くと病院みたいだな)はバラバラだし、同級生がいつのまにか増えてたりするけども。
それはさておき、大体の孤児院の子供達は10~12歳で孤児院を旅立って行く。うちも例外ではないから10歳~12歳で卒院だ。
卒院後は仕事に就くことになるが、その職種も多彩だ。孤児院によって傾向というものもあるらしい。例えば、卒院後勉強に励むために、学校へ行く子供が多い孤児院や、技術職への就職が多い孤児院等々だ。因みにうちの孤児院は、国家警察魔法師団や魔法学園、冒険者といった魔法に関する職種に就くが多いようだ。
今年は魔法学校への進学が多いようだが、国家警察魔法師団への入団もなかなか居るようだ。
うちの卒院生徒は12歳が5人、11歳が13人、10歳が28人だ。12歳まで残る子供の理由は様々だが、うちの場合は魔法についてもっと学びたいから、という子供が多いようだ。
ばぁちゃんが元宮廷魔法師筆頭だったのは去年知ったが、残りたいという子供が絶えないのは、元宮廷魔法師が魔法の授業をしているせいだと思う。
その残った5人の中にはフィリア姉様もいる。フィリア姉様は魔法学園への入学を希望しているようだ。
「うぇーい、卒院したった」
…触れないほうがいいのかもしれない。触れないほうがいいだろう。触れてはいけない。
「マーヴ…かむひや」
「え、遠慮します」
「遠慮などむよー。ひっさーつ、ソル・フレアー」
あ、あれ?それ魔法じゃ!?ちょっ無詠唱とk
「ワギャァァアアアア(ry!!」
「変わりませんわね」
「う…ん」
エリーゼもラヴィもさ、見ているなら助けてもいいのではないのでせうか?
「この程度の炎(ソル・フレアは火属性魔法・上級の下辺り)でお兄様がお怪我をされるわけがないではありませんか」
「(こくこく)」
いや確かに聖剣でしか殺せないからといってもさ、温痛覚は有るわけだからすんごく熱いんよ。そう、汗がどばーっと出てもおかしくない程度に。まぁ出てないけど。
「ちっ」
「ちょ、今『ちっ』て聞こえた!フィリア姉様『ちっ』ってなに「ちっ」って」
「『ちち』『ちち』うるせー、そんなにおっぱいが好きかこのやろー」
「淑女が『おっぱい』とか言っちゃいけないと思います」
「話をそらすではないわー。で、誰のおっぱいがよいのだー?ほれゆうてみ?ほれほれ」
「7才児になにを聞いとるのですか姉様」
「えー?男の子でしょー?そういう所は気になるでしょー?」
「「「え?男の子!?」」」
「あらー?」
フィリア姉様の何気ない(?)一言で場が混乱し始めた。…なぜだ。
「マーヴ姉ちゃんってお兄ちゃんだったの?あれ?」
「ボクハキットキキマチガエタンダ」
「そんな馬鹿な…マーヴ姉さんの下着からは女の子の匂いがしたのに!」
現在混乱中。主に年下。…ん?
おいまて、誰だ俺の下着をくんかくんかしたのは!以前風呂場で無くしたと思ってたのは盗まれてたのか!あの後スカートの中がスースーして変な感じだったんだぞ!!
言った少年と目が合うと、彼はクラウチングスタートを決めて逃げ出した。追わねば(使命感)
追おうとした瞬間、俺の肩に手が置かれた。振り返ると、フィリア姉様と一緒に魔法学園に行くシャルル兄様(12)がいい笑顔でいた。
「マーヴ…どんまい」
肩に手を置きながらその言葉をいうなぁぁぁああああ!!それと同年以上の貴様等!同情の眼差しなど要らぬわぁぁぁああああ!!
「では、皆さん御卒院おめでとうございます。ちゃんと卒院証明は持ちましたね?無くさないように注意してください。それが無いのと有るのでは就職の際に違いがでますからね」
俺の心の叫び+oze…状態を無視してクソ司祭が何事か言ってやがる。司祭の説明の最中、俺は孤児院の建物の角で、地面に『の』の字を書きながらしょぼくれていた。それをエリーゼが「私はお兄様のこと無視していませんわ!」と励ましてくれて、ラヴィはどうしたらいいのか分からずおろおろしている。
「では見送りましょうか」
どうやら説明が終わったようだ。励ましてくれたエリーゼの頭を撫でつつ、おろおろしていたラヴィの手を引いて門前まで戻る。
「姉ちゃんにしか見えねぇ」
「ほんとに男の子なの…?」
…なぜだ!こんなにもお兄ちゃんしているではないか!
「マーヴ、見た目の問題だと思う」
なん…だと!
「「「いや、それしか考えられないから」」」
なに?ただゴスロリ衣装着ているだけではないか!
「「「それが原因だよ!!」」」
俺の服、女物しかないんだよ…泣
「「「…どんまい」」」
エリーゼが「お、お兄様のお服はいつもお似合いですわ!」とフォローになってないフォローをしていて、ラヴィは「(こくこく)」と更に傷を抉ってくる。
シャルル兄様の的を射た進言と、ボケた俺への突っ込み(何故伝わった)+αの後、卒院生徒を送り出した。
そして彼らはそれぞれの道へと歩き出す。
「マーヴー、げんきでねー。あとエリたんとラヴィたんも」
「マーヴ、エリーゼ、ラヴィ、またどこかで会おう」
「はい、お二人ともお元気で」
「フィリアお姉様、シャルルお兄様、お元気で」
「また…ね」
この後二人は入学手続きで王都に向かうらしい。
なにがともあれ、しばらくお別れだ。また何処かで合うことになるだろう。そんな気がする。特にフィリア姉様と。
「フフフ」
あ、これは会ってしまうやつや。自分でフラグ立ててしまった…。
去り際に意味深な笑いを残しながらフィリア姉様とシャルル兄様は王都に向かう馬車に乗った。
「では、私とフィリアとシャルルは王都に行ってきます。代理のグランマの言うことはちゃんと聞きなさい。いいですね?」
「「「はーい!」」」
「よろしい。では出発」
司祭と姉様達を乗せた馬車は王都へ向かって行く。俺達は道中の無事を祈りながら見送っていた。
だが断る!
というのをやってみたかっただけです。はい。
そう言えばこの前書き後書き見てる人ってどのくらいいるんでしょうね。
あれ?それじゃぁふざけてきた意味が…
そ、そんなことはないよね!ちゃんと読んでるよね!!
なにがともあれ暑いです。太陽さんもう少し自重してもいいんですよ?
太陽「だが断る!」
…お休みなさい。
ばいちゃノシノシ
太陽「あれ?僕の出番これだけ?」
月 「フッ」