閑話2
『みっんなっ~~今日はありがとっ~!』
「「「わ~~~」」」
『一曲だけだけど!頑張って歌うねっ~!』
「「「わ~~~」」」
『『『月の下に咲く花は』』』
貴方は~どこ~
私は~どこ~
暗や~みの~中で~探す~けど~
見つから~な~いわっ!
その時見えた光!一本の道!
誘われるように進み!たどり着いた先はまた暗闇!
現れては消える光!蒼白く光りまた消えては光るっ
光が現れる度駈られる焦燥
光が消える度隠せない動揺
何度も繰り返し着いた果てにまた暗闇
光はもう見えない!道も見えないいーっ
一人佇む私の~頬を伝う雫が~滑り落ち~地面に落ちた音が、木霊した、気が、したーっ!
一筋の、白い光が舞い降り~私の~足元を~照~らす~
そこ~には~一輪の花が~咲いて~いて~
まるで~私のようだと、触~れた~
触れた~触れた~触れて~
雫が花に~落ちた~っ!
そのーとき~ひかーりがっ拡がり周りを照らす~
花の側にはっ同じはーながっいくつも咲き誇りっ
お前ーとはっ違うーうとっこのはーなはっ否定しているかのように~
でーも違あった!そうじゃなかあった!目を上げたそのー先
ゆうぜーんと両手をひーろげっ!立つ!貴方が!居たぁ~!
思わず走り出だす!
花達の中を走り抜け!
貴方の胸に飛び込ーんだ!
貴方のことを抱き締ーめた!
貴方の指が指し示した先には
嘗ての仲間が
嘗ての友がいた~!
振り返ったその先あの花はお前と同じだと言ってる気がした
満月の空、青い月の光に照らされた花は満足げにその雫を落とした。
「「「ワァ~~~」」」
ー 俺、なにやってんだろ… ー
「いや~大盛況じゃったのぅ。たまにはこういうのもよいな」
「王よ、次の公務の時間が迫っております。御移動を」
「ま、まつのだ!まだグッズを買っておらぬ!」
「後程手配致しますので早く馬車にお乗りください」
「クッ!ここで買うという貴重な体験を逃してたまるものか~」
「王よ!どこへ!」
「代理で宰相を行かせておくのだ!ワシは止まらぬぞ!2回目の公演も見るのだ!うぉぉおおおメリアたあああん」
「………宰相で間違いございませんか?はい。ご想像の通りで…はい、ではよろしくお願いいたします。では、失礼致します。ふぅ、王も困ったものだ。さて、王を追わねば。エリーゼちゅあああん今いくお~~~!」
「なんか、この国のトップがいたような…」
「あ?気のせいじゃないか?」
「流石にいないだろ」
「それはともかく、マーヴ姉達はどこの会場だっけ?」
「大ホールじゃなかったか?」
「よし、急げ!2回目の公演がもうすぐ始まるぞ!」
「「「マーヴ姉~今行くよ~~!!」」」
ー 控え ー
うおぇ!?なんか今凄い寒気が!?
「いま凄い寒気がしましたわ!?」
「空調効きすぎですかね?私も一瞬寒気がしました」
「そう言えば閣下は来るんですかね?」
「主催側という事で来られないようです」
クッ!巻き込もうと思ったのに!!
「そろそろ2回目が始まるのです~」
確か2回目で終わりだった筈だ。……筈だ。よし!
「さて、これで最後です。皆、気張っていきますよ!」
「「「「はいっ!」なのね~」ですわ~」なのです~」
ー 俺…何やってんだろ… ー
ちょっといい感じにストレス溜まってきたから書く"かも"。