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17.6年後と二つ名

ちゃお~



今日は特に何もなく投稿するでち


17.6年後と二つ名



俺氏18歳童貞…精神年齢36歳童貞は、この度…ゴスロリ服を卒業いたします!!


ててて~れれ~てーれれ~てーれれーれれ~♪






「「「異義あり!!!」」」




「なぜですかっ!?身長も172まで伸びましたし、髪も短く切って男性っぽくなったじゃないですかっ!?」


「確かにぽくはなりましたわ」


「でも…顔…と…」


「体型は」


「女の子のね~」


「ままです。ああそんなマーヴ様も大好きです」


「といいますか…」


「長身の美女なのですぅ~」


と、いうことで女性用の戦場式貴族服を着せられた。


「ふぉあぃっ!!??」


「に…似合いますわ…」


「ずる…い…」


「私も似合う筈なんですけど…」


「戦場に居そうなのね~」


「ぐへっぐへへへ」


「これは従事が捗りますね。服のモデルはシャルウィート公爵閣下の戦場式貴族服です」


「確かにぃ~似てるのですぅ~」


「何処かで見たと思ったら閣下のですか…許可はとっているんでしょうね?」


「勿論でございます。ダメ元で聞いてみたのですが、いつも依頼を受けてくれいるし、宣伝にもなるからと許可を頂きました」


「私達は都合のいい看板ですか…」


そう、俺達はいまシャルウィート公爵領で冒険者をやっている。公爵付きの。公爵との出会いは、4年前の旅の途中で貴族用馬車が竜種に襲われている所を助けた時だった。全員、そろそろ竜の肉が食いたいなぁと雅をチラチラ見てるときに、竜種に襲われている馬車と出くわしたのだ。


その時、雅以外の心は一つになった。その瞬間、狩る側だった竜種が狩られる側にとなった。戦況は一方的で、空中に躍り出た俺がやつの防御をガン無視して解体し、メリアが神速の剣でブロックに分け、セリカがキャンプ用の特大肉焼き場を錬成し、ラヴィが魔方陣で火を起こし、朧は人数分のテーブルと椅子を作り、雅は慌て魔物用の防御結界を張り巡らせて、サヤカは食器と飲みものの準備に取り掛かり、冥は薬味とタレを調合していた。


そして、月花妖団主催の竜種のBBQが始まったのである。




当然、竜種に襲われていた側は唖然としていた。只でさえ生物種最強説のある竜種が現れ、襲われそうになっていたのである。半分以上は諦めがあったが、残り半分はAランクの冒険者だった。冒険者であればなんとか倒せるだろう、という竜種である。そんな最悪の事態が一変してBBQと化したのだ。誰だって唖然となる。


ちなみに、竜種に襲われた時、Aランクは2組居て、どうにか馬車だけは逃がすと決意を固めていた。馬車に乗っているのが超大物だったからだ。


ノルスタード王国3公爵の一人、シャルウィート公爵。代々国の防衛を担当してきた一家だ。防衛とは主に外敵(モンスター又は敵国)からの守護とその支援、統括だ。因みに冒険者ギルドのスポンサーの一つでもある。


その時は、王都からの帰り道でニクスエート伯爵領を通っていた。王都とシャルウィート公爵領の間には、グレイシア連山という山脈の端が隔たっていて、迂回をする他ないのだ。


話しを戻そう、かくして月花の面々がBBQが開催しているなかお礼に出たシャルウィート公であったが、メンバーを見て驚いていた。8人中7人女の子で、成人過ぎの女性が1人という奇妙過ぎる面子だが、クランの登録証を見て納得した。以前、各上位クランの報告書を読んでいたときに、たった2年で最低ランクからAランクに上がった驚異的なクランがあることを知った。報告書には、1人を除いてすべて子供だがあり得ないぐらい強い。そして全員可愛い。可愛いはせ(以下略


そしてクランのメンバー全員が魔銀という規格外さを持っていた。しかも流れのフリークラン(定住しないクラン)である。その時、シャルウィート公爵は決意した。どうにかこのクランを家の専属にしたいと。


ちょうど、月花の面々はシャルウィート公爵領に向けて旅をしていた。理由は冥曰く、




『魚料理がおいしいのですぅ~!!』




そんなわけで、態々3国離れたドルニア帝国から遥々やって来たのだ。その間、馬車に関してはもう馬車と言えないほどのものになっていた。馬車(?)引いているのは、幻想種であるベルサスと言う魔馬だ。ベルサスはペガサスの翼を蝙蝠の翼にして、毛という毛が蒼く燃えているように見える、深い紫紺色の体色をした姿をしている。幻想種と名がついている通り、目撃例は極僅か…農家を除いて殆ど見られない。生態は謎に包まれている。と、いうのが記録。実際は、SSSというヤヴァイランクが付くほどの特指定危険生物Ⅲ類に分類される死神の乗り物だったりする。ぺルへルという死神が2頭産まれたからと1頭マーヴに送ったのだ。ぺルへルが受け持った魂にマーヴが居たからというのと、称号で死神がついていたという理由で。


因みに好物はパープルカーツ…紫キャベツだ。農家のパープルカーツ被害はだいたいこいつのせい。


馬車の中も陣式魔術がこれでもかと刻まれていた。

・室内拡張×4

・温度自動調整

・空調自動調整

・消臭

・廃棄物焼却システム

・浮遊

・防水、防泥、防塵

・水中酸素還元

・空気比率自動調整

・角度自動調整

・移動結界

・ソナー

・ジェット水流発生陣

・室内光源手動調整

・特個体接近通知アラーム

・自動エネミー迎撃術式28式『御者ノ裂空(ぎょしゃのれっくう)

・ナビ


内装も時代錯誤していた。

キッチン

・調理台(陣式IH搭載)

・調理器具各種

・ポット

・オーブン

・業務用冷蔵庫

・炊飯器

リビング

・テーブル×2

・椅子×8

・ソファー×3

・TV

・ミニ冷蔵庫

・ウォーターサーバー

・茶器&珈琲メーカー

・掃除用スライム(名前はダルソー)

・ダストシュート

・鳥(ムーンバード:ランクSS)

・その他装飾品

バスルーム

・トイレ

・シャワー付きバス

寝室

・ベッド×8

・ミニテーブル

・椅子×4



…近代化し過ぎていた。最早、この馬車だけでどこにでも行ける。と、いうかマーヴがこれに関しては自重を怠った結果だ。


空も飛べるし水中にも行ける。空水陸三用のオーバーテクノロジー馬車だ。開発費用は、実質馬車の購入代金のみで、残りはマーヴの自作である。よって、経済的かつ動力源はマーヴの魔力と大気現存魔力なのでとってもエコ。勿論、排気なんてものもない。


更に、それを牽くベルサスは、どんな環境でも生存可能で空も飛べる万能種だ。体力も通常の軍馬の10倍以上とエコ馬車との相性がとても良い。


そんなエコ馬車でやって来たので、通常3ヶ月かかる道のりが1週間ほどになっている。




閑話休題




公爵の申し入れで、公爵領城下街ルクセルまでの護衛を受けた月花メンバーは、殆どの戦闘らしい戦闘(一方的な蹂躙)も起きずにルクセルまで着いたの…ね。


今回は個人依頼の為、報酬は依頼主から直接払われる。その時、公爵家直属にならないかとスカウトされたのだ。


貴族直属のクランの利点は、冒険者ギルドの仲介料と書類の手数料がなく、直接報酬が支払われる。宿泊費や遠征費といった費用の半分を負担してくれる。雇い主の家格にもよるが、高い地位と権利が得られる。月花の雇い主は公爵家、つまり家格は貴族の中でも最上位。権利は伯爵家並みにある。制約は多いが。


逆に欠点と言えば、雇い主の依頼と通常の依頼とでは優先的に雇い主が優先権をもち、雇い主以外の遠征又は討伐系の依頼は受けれなくなるのね…。依頼したい時に街に居ないのでは直属になった意味が無いからだ。個人では可。他にも、誰か常に公爵家に居ないといけないというのがある。要するに連絡係。まぁ、月花の場合はマーヴが自重を廃棄して携帯を作った為に連絡係の必要は無くなったが。あとは、直属のクランへの依頼には最低限の拒否権しかないのね。拒否権が出るのは大量虐殺依頼(戦争を除く)とクランの実力的に無理な依頼、そして王の暗殺依頼。


メリットデメリット以外に制約なるものがあるが、そこまで気にしなくてもいいものばかりだ。例えば権利についてとか、契約期限はいつまでとか、一月の依頼数上限等々。


月花としては、たかが数年落ち着くのもいいかもしれないと、このスカウトを受けた。別に資本には困っていないのね。寧ろ、マーヴとメリアの財産だけで国家財産にまで匹敵するのね。


10年契約を結んでからは、1週間に5回の依頼と2日の休日に季節に一度の長期休暇というサイクルを繰り返したのねー。マーヴが『どこの契約社員だっ!』と、叫んだことがあったりなかったりで時は4年たったのねー。




「…このくだり、必要でした?」


「必要はありませんでしたわね」


「朧…こわれ…た…?」


「というか、後半辺りから語尾が『のね』になってましたね」


「あれです。数年出番が少なかったですから…」


「たまには発散も必要かと」


「拾われた犬位置ですしねぇ~」


「た、たまには出番があってもいいのねー!というかもう6年経つのね。早いのね」


「確かにいろんな出来事がありましたね。たった1年半で魔銀になりますし」


そう、月花メンバーはたったの1年半で二つ名を得たのだ。そして、その二つ名が…


マーヴィラス:[藤色の死神]~「「「そのままですね」」」なぜだ。


エリーゼ:[癒しの令嬢]~「「「おい貴様」」」なぜですの!?


ラヴィ:「破壊姫」~「「「(温かい目)」」」静粛する。


メリア:「薄刃蜻蛉(うすばかげろう)」~「「「虫じゃんwww」」」酷いですよ!


朧:「影の蛇帝」~「「「仕事しろ」」」してるのね!…たぶん。


雅:「大和撫子」~「「「淫龍の間違い」」」な、なんてこと言うんですか!?


サヤカ:「Maid Of Princess」~「「「ずりぃ!」」」ふっ。


冥:「お稲荷様」~「「「…神様だったの?」」」ちがいますぅ~!!



…ふざけてる訳じゃないんだ。たぶん。いやほら、「淫獣神」とか「泥沼王」とかよりマシだから…。


判定基準?そんなの知らない。聞いた話だと、一般公募で多かった言葉を繋ぎ合わせるらしい。


有名なところだと、「蒼の魔術師」「紅蓮隊長」「金の賢者」「黒の剣神」「白い壁」なんかだろうか…。白い壁ってなんだよ。会ったことあるけど。え?どうだったかって?…白い壁。



そ、それはさておき、今年ももう終わりが近づいていて、年越しの準備で忙しい所に、公爵宛でこんな報せが届いた。









"勇者と魔王が現れた"







さて、これからがメインストーリー。今まではただのおふざけとチュートリアルだったのだ!



と、いうのは冗談です。はい。今後もだいたいこんな感じで行く…と思いますです。


シリアスは隅に保存しとこう…



では~ばいちゃ~ノシ

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