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15.人工ダンジョンは怖いです

ちゃおっす(*´ω`*)






特に書くことはない!という事で本編へレッツ貢献!


15.人工ダンジョンは怖いです




「…おやぁ?これはぁ…これはこれはぁあ。ふふふふっ」





― ゾクゾクッ ―


「ひっ!?」


なんだ!今の懐かしさを覚える恐怖感で染まるようなおぞましい寒気は!ヤバい!逃げたい!そう、これはアカンやつや!


「どう…した?」


「お兄様どうしたのですか?」


「マーヴさんが怯えてる…?」


「マーヴちんが怯える相手ってやばくないのね?」


「怯えるマーヴ様が可愛すぎる件について。萌え死にそうです」


「貴女は何処までも平常運転ね。というかどこでそんな事知ったんですか」


なんか外野がモソモソ言っているが、俺としてはさっさとこの町を出たい。この中継地で一晩泊まろうかと思ったんだが、一時間と経たずに俺がダウンしてしまいそうだ。


「…今日は食料だけ調達してさっさとこの町を出ます。僕が耐えられそうにないほどの邪気を感じます」


「え…そんな…の、感じ…ない、けど」


「私もですわ」


「私も感じないですね」


「探知には何も引っ掛かってないのねー」


「ああ、抱き締めたい…」


「いや、貴女が抱き締めたらモザイク掛けないといけないことになりますからね?」


雅に抱き締められても死なないが、今は恐怖で死にそうだ。とりあえずさっさとしょッ!!?


「みぃ~つけたぁ」


「きゅ!?どこだッ!どこにいるッ!?」


耳元で囁かれ、つい反応して次元を切ってしまったが、今はそれどころではない。ついにまみえてしまった天敵との遭遇によって俺は怯えまくっていた。無理もない。前世では貞操を狙われ、ましてはヤンデレを発病しているせいで女の子は寄ってこないし、何故か隠密については俺以上の化け物なのだ。いつ寝首をかかれてもおかしくないし、俺を殺せるとしたらこいつしかいないと確信できるようなやつなのだ。今も既に見失っている。


しかし何故バレたし!俺はもう別の人間(?)のはずだ!魔力の性質だって変わってるからバレないは…いや待て、あの時は特に気にしなかったが、朧は何故この体が俺だと気がついた?


「おい朧、お前何故再度出会ったとき俺だと気がついた?」


「魔力の臭いなのね。もしくは色とか味。性質が変わってもこの魂と直結している部分は変わることはないのねー」


「それを隠蔽、もしくは誤魔化すことは?」


「できるのねー。ただ、高位の精霊と神獣級の獣人とかは、魂そのものの特性を見るから誤魔化しは効かないのねー」


「…ありがとう」


「どういたしましてなのねー」


なんてこった。奴は神獣種、奈落九尾の姫だ…ああ、詰んだ。


なんかガチ武装したのも無駄に思えてきた。


そう、体がふわりと持ち上がって、背中に当たってる幸せの塊がもにゅもにゅとしてても、もうどうでも…ふぁっ!?


「ふふふ~。つ~っかま~えたぁ~」


「俺は…もうダメかもしれない…」


「トモノリ様ぁ、お久しぶりでございますぅ。この(メイ)、トモノリ様の為にずぅーっと処女を貫き通しておりましたぁ。トモノリ様の気配が消えたときはもう死のうかとも思いましたけどぉ~、なんかもう一度会える予感があったのでぇ~、これまで生き残って参りましたぁ~。さぁーもう逃がしませんよぉ~!これからずぅーっと、ずぅーーっと私と二人で暮らしましょうねぇ~!手始めにぃ、私と子づ…あらぁ~?」


抱き締めた状態で、俺の体をまさぐっていた片手がマイジャスティスがあった場所で固まる…。後ろからショックを受けた気配が伝わる…。これはチャンスじゃないのか?こいつから解放されるチャンスじゃないのか?そう思えばなんだかやる気がおき…


「なるほどですねぇ~。これはまた長い戦いになりそうですぅ~」


…なくなった。こいつは俺が思考してる間に答えにたどり着いてしまった。もうほんとにダメなのかもしれない。こうなったらもう冥のところにお嫁にじゃない。ああ、俺の男性としての意識ももうダメかもしれない。


ふと、そこでむんずと服を掴む感触が伝わった。目を向けると雅が不機嫌そうな顔で…ってなんで動けんのこいつ。今、冥の身体拘束術式(いつ懸かったのかも解らない)で動けない筈じゃ…。


「そこの溝狐(どぶぎつね)さん、私のマーヴ様を返してください」


「あらぁ~?たかが100歳くらいの羽根つき蜥蜴さんがなにをいってらっしゃるのかしら~?」


あ、これはダメな奴や。


「まて!ここら辺が吹っ飛ぶかr」


「マーヴ様を『ピーー』して『ピーーー』するのは私の役目です!」


「……」


「そんな経験もないのにぃ~?トモノリ様を満足させられんですかぁ~?」


「……」


「…絶大なブーメランが返っていったのに気づいてますか?」


「言ってて気づきましたぁ~」


「……」


「それよりも私にも半分分けてください。そろそろ充電しないと死にそうです」


「待ってくださぃ~。私は200年と1ヶ月21日3時間53秒ぶりなのでちょっと時間かかりますぅ~」


「そうでしたか…少し待つことにします。所で200年前とトモノリ様と言うことはマーヴ様は前勇者だったのですね。お母様がよく言ってました。貴女が居るのは勇者トモノリ様のおかげよって。あの人が居なかったら私は死んでいたものって」


「そうだったんですかぁ~。あ、聞きますぅ?前世のトモノリ様の話しぃ」


「え!いいんですか!聞きたいです!」



~1時間


おかしい…。なして俺の過去談が始まっているんだ?途中で考えるのを辞めて抱き枕モードになって、そろそろかなと意識を覚醒させてたら、冥と雅が前世の俺の話しで盛り上がっているんだが…。まぁいい、それよりもここはどこだ?…ふむ、宿の中か。そう言えば雅が母がどうのこうの言ってたな。ここには丁度三人しか居ないし、いま聞いておこう。


「なぁ雅、お前の母親の名前って渓花(けいか)じゃないか?」


「あ、マーヴ様起きたのですね。マーヴ様の言うとおり私の母は渓花と言います。因みに、父の名前はアイゼンと言います。両親ともマーヴ様には感謝しておりました。今は仲むつましく蒼蛍山(そうけいざん)で暮らしております」


…雅、お前神龍と龍帝のサラブレットだったんかい。その年で喋れるのはおかしいなって思ってたけどよ。なんか色々分かったわ。


土地神に昇華したエンシェントドラゴンの渓花を母に、エンシェントドラゴン最強と謳われたアイゼンを父に持つ娘か…アホだな。


超絶脳筋戦闘凶蜥蜴と、アイアムアレジェンドを地で行く天然龍娘を掛け合わせた結果が…妄想厨変態軽度ヤンデレ肉食天然娘になってんぞ。おい、アイゼンよ、可愛ければいいってもんじゃないぞ?まだ俺が小さいから(…うるさい)食べられてないだけで、色々成長したら即食べられそうなんだが。性的に。


しかし、俺はいつまでこの幸せの塊にサンドイッチされて居なければならないのだろうか。後ろに冥、前に雅とか…ケモラーとロリ巨乳愛し隊のお兄さん達に殺されそうだ…。


そんな事よりも他のメンバーはどこに行ったんだろうか。


「冥よ、他のやつらは?」


「はぃ、私の鬼ち…幻想迷宮(イマジンラビリンス)で修行?中ですぅ」


「あ、うん」


哀れ少女四人衆…あの鬼畜ダンジョンでレベリング(仮)中か…。


「雅はしなくていいのか?」


「はい、既に母の元でクリア済みです」


「あ、うん」


あの悲しみと精神的疲労しか生まない、鬼仕様過ぎるダンジョンを思い出したのだろう…、目が死んでる。


全百層の下降階層式ダンジョンで、いやらしい罠は馬鹿みたいに置かれてるわ、常に自分より3~4倍強い敵がわんさか出て来るわ、最終階層到達、もしくは三ヶ月経たないと外に出られないという鬼仕様。更に言うと死に戻り機能付きで、死んだら一層からやり直し、装備も獲得アイテムも引き継ぎ無しの最初から。そして要所要所に煽り妖精が出てくる。極めつけは、全てが幻想なのでクリアしてもLvも成長も全く反映されず、獲得アイテム、装備、スキルも反映無し。技術と煽り耐性と精神的疲労しか得られない泣き目仕様。と、いうのが基本仕様。


これ考えた奴は絶対バカだ。一週間徹夜後の変なテンションなまま、ヤバい鍛練用ダンジョン創れないかと唐突に思い付いたのがいけなかった。その時に一緒に徹夜していた渓花と冥の三人で、あーでもないこーでもないといくつか共同開発したのはいいのだが、まさかほんとに鍛練用に使うと思わなかった。


って創ったのお前かいっ!と、いうツッコミは無しでお願いします。誰にしも、若き頃の過ちというのは存在するのであります。はい。


さ、さて、そんな事はさておき(汗々)


「因みに何番だ?」


「4番ですぅ」


「…うん」


すまない。四人とも。俺が考えた奴や。出てくるモンスターは、全てゴブリンな上に、連携と撤退スキルを付けて確定で六体以上のパーティを組むようにしている。…更に言うと、役職も付いてたりする。確か、前衛二人後衛二人遊撃一人支援一人をベースに+αで色んな奴を組みこむ卑劣さ。そう、まるで強大な敵一人に立ち向かう人間達のように…。


「三ヶ月出てこないな」


「確信ですぅ」


「はい、クリアは無理だと思います」


だろうな!なんせ俺を含め、挑んだ全員が踏破を諦めたからな!因みに最高到達階層は俺の80階だ。


「…冥のカード作りに行くか」


「はぃ。今まで渡りの薬屋として生きてきましたけどぉ。今後はトモノリ様が要るのでぇ、食べられるまで一緒に着いていきますぅ」


「今はマーヴィラスって名前だ。マーヴでいい。つか俺は果実か何かか!」


「美味しそうですぅ」


「はい、スッゴく美味しそうです!」


「…なるほど。果実が熟れるまで見ている人間はあんな感じなんだな」


食べられる果実の気持ちが分かってしまったマーヴであった。






朧「はっ!?だれもいないのね!?」


神「三人とも冒険者ギルドに向かって行きましたよ」


朧「感謝するのねー!」





という事があったりなかったり。


さて、続きを書くかは今日のやる気次第!(たぶん書かない)


ではまた会いましょう!


ばいちゃノシ


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